国産名車クロニクル【ホンダ編②】

名車と呼ぶに相応しい国産車を個人的視点でまとめてみました。

ホンダ編その②です。

トゥデイ

軽自動車市場から一時撤退していたホンダが1985年の再参入で投入したのがトゥデイ。

ほぼ水平に搭載したエンジンの下にデファレンシャルギアを配置する構造でエンジンスペースを圧縮。これにより広い室内空間と2330mmのロングホイールベースを確保しています。

「M・M(マン・マキシマム メカ・ミニマム)思想」取り入れながら、低いボンネットや全高は従来の軽自動車とは一線を画すデザインでした。

初代トゥデイ  画像:honda.co.jp

1988年のマイナーチェンジでは角目ヘッドライトに変更し、その後の軽規格変更では全長を+100mm延長し、エンジンを550ccのE05Aから660ccのE07Aに換装。

E07Aエンジンはその後、NAエンジンながら高出力化された「MTREC」がビートや2代目トゥデイに搭載されました。

初代トゥデイ(軽新規格) 画像:honda.co.jp

ビート

1991年に発売された軽規格のミッドシップオープン2シーターで、当時の軽スポーツカー「A(AZ-1)・B(ビート)・C(カプチーノ)トリオ」の1台。

NAエンジンながら64馬力を絞り出すMTRECは、まさにホンダの真骨頂。

画像:honda.co.jp

現在でも愛用者が多いビートですが、それに応えるべく2011年には発売20周年記念でリニューアルしたスカイサウンドコンポやスポーツサスペンションなどの純正部品を限定で再販。

また、2017年には保守部品の一部の供給を再開しています。

画像:honda.co.jp

オデッセイ

1990年代に到来したRVブームに出遅れたホンダが放った起死回生の1台。

当時、自前でミニバンやRVをラインナップに持たなかったホンダは、限られた開発費・時間からアコードをベースにミニバンを開発。

狭山工場の生産ラインに合わせるため低く設計された全高やヒンジドアは、今までに無い乗用車的スタイルが受けて大ヒットします。

また、ウォークスルーや3列目の床下収納など、現在のミニバンの基礎となるユーティリティーも初代から備えていたのも特徴でした。

後にCR-V・ステップワゴン・S-MXと続く快進撃の原動力となりました。

初代オデッセイ  画像:honda.co.jp

CR-V

「クリエイティブ・ムーバー」の第2弾として1995年に発売されたCR-Vは、シティユースを前提としたオフロード4WD風のいわゆる「ライトクロカン」

4WD性能は本格的でない「生活4駆」の範囲でしたが、多くのユーザーには実際の用途で十分なこともあり、スタイリッシュなデザインや低価格も市場のニーズにマッチしていました。

トヨタ・RAV4とともにライトクロカン市場を牽引しました。

画像:honda.co.jp

ステップワゴン

「クリエイティブ・ムーバー」の第3弾として1996年に発売され、現在でもオデッセイと双璧をなすホンダの主力ミニバン。

当時のミニバンは日産・(バネット)セレナやトヨタ・タウンエースなどキャブオーバータイプが中心でしたが、FFレイアウトによる低床化やスタイリッシュなボックス型デザインは、現在のミニバンのスタイルの原型となるものでした。

ユッスーンドゥールの名曲「オブラディ・オブ・ラダ」と キャッチコピーの「こどもといっしょにどこいこう。」のポップなCMは印象深かったですね。

画像:honda.co.jp

プレリュード

「スペシャリティカー」というジャンルが若者の憧れのクルマであった時代に一世を風靡した名車。

特に、2代目は低いノーズやリトラクタブルヘッドライトのスタイリッシュなデザインが受けて大ヒットしました。

プレリュードは「デートカー」とも呼ばれるため軟派なイメージもありますが、初代は日本車初の電動サンルーフ、2代目はABS(当時のホンダでの呼称はALB)、3代目は4WS(4輪操舵システム)、4代目はVTEC、5代目はSH-AWDの基礎となるATTS(左右駆動力配分システム)など、新技術も積極的に取り入れられたクルマでもありました。

2代目 プレリュード  画像:honda.co.jp

アコード・アコードインスパイア

アコードはシビックと並びホンダで歴史のある名車。

初代は1976年にシビックの上位車種として開発され、以降もホンダのミドルクラスを担ってきました。

セダンの印象が強いクルマですが、当時はハッチバック・クーペ・エアロデッキ・ステーションワゴンなど派生も多かったです。

特に3代目で登場したエアロデッキは、クーペにワゴンのデザインを融合させた流麗なデザインでした。

3代目 アコード エアロデッキ  画像:honda.co.jp

アコードインスパイアはレジェンドとアコードの差を埋めるアッパーミドルクラスとして1989年に発売。

直列5気筒エンジンを縦置きに搭載する「FFミッドシップ・レイアウト」が特徴です。

これはFF車のメリットである軽量・高効率パッケージングに、エンジン・トランスミッションなどの重量物を前車輪軸後方に配置することで、FF車として理想的な60:40の前後重量配分を実現しています。

アコードインスパイア  画像:honda.co.jp

発売当初は「アコードインスパイア」でしたが、1992年のワイドボディ化で「インスパイア」に変更。

ロー&ワイドなデザインは評価が高く、歴代でも最高のセールスを記録しました。

インスパイア(ワイドボディモデル)  画像:honda.co.jp

NSX

世界に通用するスポーツカーを目指して開発されたNSX。

徹底した軽量化のためにボディはオールアルミモノコックボディを採用。足まりやシートフレームなどにもアルミを多用しています。

その特殊性から通常ラインでの生産ではなく、高根沢の専用工場で手作業中心による生産を行っていました。

その卓越した性能や生産形態にいたるまで、NSXは国産スポーツカーの最高峰と言えます。

画像:honda.co.jp

YouTubeにプロモーションビデオがありましたのでリンクを貼らせてもらいました。

キャッチコピーは「our dreams come true.」、「緊張ではない、解放するスポーツだ」

並々ならぬ努力や情熱が伝わってきます。


1990年から2006年の16年にわたり約19,000台が生産され、国内では約7,300台が販売されましたが、2017年でも高い現存率となっています。

それを支えているのは、ホンダ専用リフレッシュプランや保守部品の長期供給によるもので、発売から27年が経っても最良のコンディションで乗ることができる環境が整えられています。

画像:honda.co.jp

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