クルマ査定のポイント

大切に乗ってきた愛車を下取りや買取りに出すときは、できるだけ高く売りたいもの。

もしディーラーだけであれば、その査定価格が安いのか、高いのか、または妥当なのか分かりにくいものです。

中古車は一物一価の原則があります。

つまり、査定するクルマは同じものが2台と存在しません。

そのクルマの状態や価値、需要などで査定額も上下するということです。

家電購入で価格比較をするように、クルマも査定比較することで一番高いところに売却するのがおすすめです。

下取りから始まった中古車の歴史

数多くの中古車買取店が存在する現在では、ユーザー側の選択肢も多岐となり、条件の良い所に売却できるようになりました。

中古車買取りの歴史を見てみると…

1960年代~70年代までは、中古車の流通はディーラーでの下取車が中心でした。

その後、中古車流通量の増加に伴い、1980年代に中古車オークションの「USS」が設立。

1990年代になるとアップルやガリバーといった買取専門業者が参入して中古車市場が一気に盛り上がります。

こうした中古車市場の拡大に中古車ディーラー網も、トヨタの「T-UP」やHondaの「ホンダオートテラス」など自社中古車の販売にも力を入れています。

近年はネット環境やスマートフォンの普及により、査定の申し込みや買取相場を調べるのも簡単になり、利便性も大きく向上しました。

査定の基礎知識

知っておくと役立つ知識をまとめました。

査定

査定とは下記の通り定義されています。

査定する中古車と、定められた標準の車両状態とを比較して、その中古車がいくらであるかを判定します。

言い替えれば、まちまちな中古車を、一つのモノサシで、お金としての価値(査定価格)にする手順のことです。

日本自動車査定協会ホームページより

つまり、個々に異なる状態のクルマを、決められた基準に沿って調べて現在の価値を出すことです。

査定は標準状態(基本価格)に対しての加減点方式で行います。

走行距離が短い、残車検が長い、整備を定期的に実施しているなど…標準よりも状態が良ければ加点され、逆に事故・修復歴があったり、多走行などは減点されます。

こうして基本価格に加減点を合計し、これに相場や各社独自の調整を加味したものが、ユーザーに提示される査定額となります。

査定士

クルマの査定は通常「査定士」の資格を有する人が行います。

この査定士の資格を取得するには、JAAI(日本自動車査定協会)が実施する「中古自動車査定士 技能検定試験」に合格し、協会に登録される必要があります。

合格後、査定士として活躍するには、ディーラーや買取店などの査定業務実施店に所属していることが条件となります。

有効期限は3年で、技能向上講習を受けることで更新されます。

相場

中古車は新車での人気・不人気や中古車オークションでの取引価格が相場に影響しています。

査定の基本価格も、こうした人気・不人気やオークション相場を基に決められますが、こればかりは需要と供給のバランスなので仕方がない面もあります。

ですが、ディーラーや買取店などは独自の基準や基本価格を設けていますので、これが査定価格の差にもなります。

査定の前に

査定を依頼する前は、下記に注意すると良いです。

洗車・清掃の確認

ヒトもクルマも第一印象が大切。

汚れた状態ではクルマの印象も悪くなってしまいますし、査定士もチェックができません。

最低限のマナーとして、査定前は洗車や車内清掃をしておきましょう。

付属品・書類の確認

車検証や自賠責保険証以外にも、車両に付属していたものが揃っていることが重要です。

付属品ではヘッドレストやトノカバー、ジャッキなどの車載工具、スペアキーなど。

書類では、メンテナンスノート(保証書が付いています)や整備記録簿などです。

特に整備記録簿は、査定士が車両のメンテナンス状態や走行距離の確認に使います。

残債の確認

ローンで購入した場合、車検証の所有者は自動車販売会社やローン会社の名義になっています。

俗に「所有権付き」と言われる状態で、完済するまでは勝手に名義変更をしないようにするためです。

ですが、支払い途中なので下取りできない…ということはなく、ローン残高を一括返済すれば下取りや売却をすることができます。

具体的な内容はお店に相談となりますが、とりあえずは詳細(ローン会社や残債など)を把握しておくと良いです。

告知義務違反に注意

ユーザー側で事故・修復歴などを把握している場合は申告する義務がありますが、これは万が一契約後に不備があった場合、減額要求ができる仕組みになっているためです。

査定技術の高い査定士にもなると、修復歴の見落としは0.2%~2%と低いですが、見落とした場合でも事後減額要求されることもありますので、シッカリと伝えましょう。

スポンサーリンク