ドライブレコーダーを使うのは初めてですが、アサヒリサーチのドライブレコーダー「Driveman・720α」使い始めましたので、使用感をまとめてみました。
Driveman・720αのスペック
スペックは下記の通りです。
Driveman720αは機能を絞ったベーシックモデルのため、GPSやGセンサーなどは無く通常録画に特化しています。
特徴としては、LED信号機対策で27.5fpsのフレームレートを採用している点と、ファイル間ギャップが非常に少ない(0.05秒以下)ところでしょうか。
HDMI出力端子を装備しているので、テレビに接続して簡単に見られるのも便利です。
デザイン
本体サイズは約77x54x31mm、重量は約56gと非常に軽量です。
レンズは2.25mm、F値1.8、単焦点、ガラスレンズ5枚構成です。
液晶画面のサイズは2.2インチです。下のハードキーは適度なクリック感があるので押しやすいです。
上部には作動状況を示すLEDランプとスピーカー・マイクが内蔵されています。
LEDは起動時が緑、録画時が赤に点灯します。
左側面にはmicro-SDカードスロットがあります。
右側は給電用のミニUSBとミニHDMI出力端子があります。
下側にはシリアルナンバーが記載されています。
ブラケットとの接続部はT字になっています。
中央の突起はブラケット中央の位置合わせ用です。
ブラケット本体は可動部分がボールジョイントになっていて前後左右に動きます。側面のネジを締め付けて固定します。
本体とはこのようにスライドさせて取り付けます。
付属品
720αにはフルセットとシンプルセットがあり、それぞれに車載用コードまたはアクセサリーソケット用コードのパッケージ設定があります。
シンプルセットは電源コードのみ付属ですが、フルセットは他に8GBのmicro-SDカード、ACアダプター、HDMIコードと充実していますので、それぞれを単品で揃えるよりも割安です。
給電用USBの形状はミニ-Bタイプです。
Class10のmicro-SDカードが付属しています。容量は8GBです。
初期設定
フルセットはACアダプターが付属しているため室内で初期設定を行いました。
時刻設定
スーパーキャパシタによる時刻の保持期間は約7日です。
フレームレート設定
27.5fpsまたは30fpsのいずれかを選択します。
micro-SDカードのフォーマット
取扱説明書には安定した動作のために1ヶ月に1回のフォーマットを推奨しています。
付属の8GBサイズでの記録時間は約2時間です。
16GBですと約4時間50分、32GBは約10時間の保存が可能です。
画面表示は、表示OFF、時計、カメラ画像の3つから選べます。

表示OFF

時計表示

カメラ映像表示
音声録音のONとOFFは画面の上に表示されます。
車載撮影してみました
エンジン始動後、10秒ほどで録画を開始します。
実際に撮影した映像です。(若干縮小しています)
HD画質ですが綺麗に撮影されていました。停止時は前方車のナンバープレートまで識別が可能です。
走行中は低~中速域(時速40kmくらいまで)なら、すれ違う車のナンバーも識別できます。
朝の逆光が強い時でも鮮明さを保っている印象です。
夜間の市街地。
周囲の照明が多いので左右も写っています。
街灯の少ない路地は光源がヘッドライトしか無いため周囲が若干暗めになりますが、中央部は問題なさそうです。
撮影された映像は本体の液晶やPCで確認ができます。
再生専用のソフトはありませんので、MOVファイルが再生できるプレーヤーを使用します。
フレームレートについて
長野県では電気の周波数がほぼ全域で60Hzとなっています。そのためフレームレートは27.5fpsで設定しています。
フレームレートを30fpsに設定して撮影してみたところ、LED信号機で同調が発生し数秒にわたり光が消える状態となりました。

この時点で消えています

進入直前まで消えていました
同調が発生してしまうと、このように交差点進入前から進入時まで長時間信号の光が消えた状態になってしまうことがあります。
使用する地域の周波数(50Hzか60Hz)に合わせて、フレームレートを確認することは機種選定の上で非常に重要です。
テレビにHDMIで接続
付属のACアダプターとHDMIコードを使ってテレビに接続してみました。
自動でファイルの選択画面になるので本体のキーで操作します。
表示したテレビは50インチなのでHD画質ですと粗さが若干目立ちますね。
記録確認としては十分ですが観賞目的としてはフルHDモデルの方が良さそうです。
まとめ
初めてドライブレコーダーを取り付けましたが、思った以上にしっかりと録画されている印象でした。高精細にこだわらなければHD画質でも十分実用的レベルです。
良い点
・HDモデルでも使用上は十分な画質
・LED信号機の同調対策に27.5fpsのフレームレートは非常に有効
・HDMI出力があるのでテレビに接続して簡単に見ることができる(フルセットなら買い足しが不要)
・ファームウェアのアップデートによる改良が適時行われている
注意したい点
・LED信号機に同調にくにいフレームレート機種を選ぶことが重要
・8GBでは2時間ほどで容量が一杯になるため、使用状況では16GBや32GBの追加購入も必要
・専用の再生ソフトは不要(MOV形式のファイルが再生できるプレーヤーを使用すれば大丈夫)
録画機能に絞った質実剛健的なモデルですが、ドライブレコーダーとしての基本は十分な印象です。操作もシンプルなので初めて取り付けるにはちょうど良い機種だと思います。
上位機種にはフルHD・GPS・Gセンサーを内蔵した多機能モデルもありますので、使用目的や状況に応じて選べます。