リアエンジンのS660は遮音対策面では他の軽自動車よりも不利で、キャビンに入るエンジン音も大きめです。
そこで、少し音量をマイルドにするべく静音化を実施しました。
使用部材
過去にN-WGNで実施した時と同様に施工しました。
レジェトレックス
定番の制振材。実際は遮音効果も高く切って貼るだけの手軽さも便利です。
シンサレート
純正でも使用されている吸音材。
効果は低めですが、とにかく軽いので重ねても重くならないのがメリットです。
ニードルフェルト
ホームセンターでメーター切り売りしています。
吸音性能は高くありませんが、その分安価に購入できます。
遮音シート・ブチルテープ
建築材ですが防音室にも使用されている素材なので効果は高いです。
ハサミで簡単に切断できますが、やや重いのが難点なので場所を絞って使います。
側面に貼り付けるのでブチル系の両面粘着テープを使用。
内装のバラシ
シートを最前部までスライドさせます。
シートとサイドシルガーニッシュの間にあるクリップを外します。
シートベルトを固定しているボルトを外します。
(ネジロック剤で強固に固定してありますので、メガネレンチを使用します。
このネジはインチピッチのユニファイ細目ネジ(7/16-20)を使用しています。戻す際に違和感があれば無理に回さず、ディーラーなどに相談をおすすめします。車体側(メス側)をつぶすと厄介なので…)
あとはクリップ固定なので、引き上げて取り外します。
3ヶ所のクリップを外します。
残りはクリップ固定なので手前に引っ張っると外れます。
フロアカーペットを固定しているゴムピンを外します。
すると、内部にアクセスすることができます。
少しのニードルフェルトが付いていましたが、ほぼ鉄板むき出しなので遮音は期待できません。
使用していない穴を確認しながら、レジェトレックスで塞いでいきます。
貼り終えたらシンサレートを被せます。
固定には100円ショップで購入したアルミテープを使用。凸凹への追従性が優れているので貼りやすいです。
上部は両面テープに遮音シートを切り張り。
剥がれ防止と見栄えも兼ねてアルミテープで仕上げ。
カバーの内側にはニードルフェルトを追加。
上部は固定できなくなるため貼れません。
最後に内装を戻して完成。
まとめ
改善効果は体感的に2割減程度でしょうか。
特に高音域帯のエンジン音がマイルドになり、適度に聞こえるように。
S660は構造上、リアフードの大きなバルジからエンジン音がリアガラス周辺にもれるため、音を押さえ込むのは難しいように思えます。
静粛性を追求するようなクルマではないのですが、エンジン音量のバランスを取るという意味では効果はあったと感じています。