リアカメラの映像をルームミラーに内蔵されたモニターで表示可能な「ルームミラーモニター」
ルームミラーとモニターが一体型なのでスマートに設置することができます。
純正交換タイプのルームミラーモニター
ルームミラーモニターを組み合わせたものは種類が多いですが、大きく分けると純正ルームミラーに被せるタイプと交換するタイプがあります。
今回は見た目のスマートさを重視して、AUTO VOX製のルームミラーモニター「T1400」を取り付け。
2系統のビデオ入力を備えており、1系統はリアカメラ入力に対応しています。
(リアカメラからの映像信号を検知すると自動でモニター表示)
同タイプの機能違いとしては、自動防眩機能付きタイプでビートソニック製「MMA2」やMAXWIN製「MR433」があります。
フレームが太いのが少し気になりますが、純正ルームミラーに準じた形状なので自然な印象。
中央に電源ボタンがあり、左右にインジゲータと自動照度調整用センサーがあります(背面にもセンサーあり)
基盤が内蔵されているため厚いですが、アームが短いためドライバー側への迫り出しは抑えられています。
純正はマウント側とミラー側の両方に可動部(ボールジョイント)がありますが、AUTO VOX製はミラー側のみ。
モニターの境目はほとんど目立たないので、映像が非表示のときは普通のルームミラーとして機能します。
配線は電源をACC(アクセサリー)とアースに接続します(ギボシ端子に加工しました)
映像はRCAピンジャックで、ビデオ入力1がAV入力、ビデオ入力2がリアカメラ(信号検出切り替え)になっています。
中継コネクタが細いので配線が楽です。
固定方法は、トヨタ・ホンダ・マツダ・三菱・スバルと国産車の多くで採用されているウェッジマウントタイプ形状。(純正ミラーの型番が、村上開明堂製のMurakami7227、Murakami7225であれば装着可能)
純正ミラーと取り外してイモネジで固定する構造です。
純正ルームミラー取り外し
純正ルームミラーを固定している部分のカバーを取り外します。
矢印の部分にあるツメで左右固定しているので、内装外しなどで少し広げて下に引っ張ると外れます。
(道具を使用する際はフロントガラスに傷が付かないように「あて布」を使用すると安全です)
カバーが外れた状態。
ウェッジマウントとルームミラーとの固定部が見えます。
下のツメを手前に引きながら…
上に移動させるとミラーが外れます。
ルームミラーモニター装着
中継コネクタを下から出し、Aピラーに沿ってミラーまで配線します。
配線はフロントガラスとルーフライニングの間に入れます。
電源(ACCとアース)とリアカメラの映像コードを接続。
(MMA2やMR433ではバック信号の接続も必要となります)
モニターの大きさは4.3インチなので小さすぎることはありません。
リアカメラ入力はコントラスト調整可能なので、少し高めにすれば日中の識別も大丈夫でした。(ガイドラインはカメラ側の機能です)
※モニター映像の見方はコツが必要です。特に日中はリアカメラ映像に映りこむミラー映像を意識してしまうと見え難くなります。
日中の明るさで見難い場合は、市販のノングレアフィルムを貼ると改善されます。
関連記事:見難いルームミラーモニターを改善
夜間は自動調光機能が働きますので、モニターの照度が下がります。(T1400には自動防眩機能は内蔵されていません)
まとめ
フレームが厚くデザインの洗練度はもう一歩ですが、モニター映像は思っていたよりも見やすい印象です。
交換タイプなので後付け感が無くスマートで、カバータイプのように重さでミラーが下がらないのも良いです。
類似機種の特徴を簡単にまとめてみると
AUTO VOX「T1400」
・自動照度調整機能のみで安価
・調整がコントラストのみ
ビートソニック「MMA2」
・自動防眩機能と自動照度調整機能を内蔵
・調整機能はT1400と同じ
・保安基準適合がHPで明示されている(他も同等と推測できますが)
MAXWIN「MR433」
・自動防眩機能と自動照度調整機能を内蔵
・ガイドライン機能があり、付属のリモコンで調整可能
ダッシュボード周辺をスッキリとさせたい場合に便利なモニターです。