ホイールカバー(ホイールキャップ)の補修と塗装をしました。
購入時に無数のガリ傷が付いていたので、ホイールを購入するまでの間、修理して使用することに。
スチールホイールの技術
ホイールカバーを装着するスチールホイール。
派手さはありませんが、製造には多くの技術が詰まっています。
国内ではトピー工業が大手で各自動車メーカーにスチールホイールを供給しています。
スチールホイールはアルミホイールに比べて複雑な形状は無理ですが、素材に高張力鋼(ハイテン材)を使用することでアルミホイールとほぼ同等の重量を実現しています。
ホンダのHPには純正ホイールの重量データがあります。
N-WGNのホイール重量比較。
スチールホイールとアルミホイールを比較すると、ほぼ同等の重量なのが分かります。
フリードに装着している15インチはアルミホイールよりも軽量です。
一般的なスチールホイールには590Mpa(メガパスカル)級の高張力鋼板を使用しますが、トピー工業では65%も高い 980MPa 級の高張力鋼板を採用し、従来比約 20%の軽量化を実現しています。
強度が上がれば塑性が低下し、プレスでは割れが発生することもあります。
難加工材を使用しながら、自動車メーカーから要求される性能を満たす技術力は凄いです。
※トピー工業のホームページにはスチールホール製造工程の動画があります。
ホイールカバーの修理・塗装
遠目ではキレイに見えますが…。
無数のキズが付いています。
耐水ペーパーでキズを落とします。
#320番で大きな傷を落として#600で表面を整えます。
仕上げに塗装の密着性を高めるため、#800で表面の粗さを出します。
ホイールカバーの材質が「PP:ポリプロピレン」なので、塗装の下地には密着性を高める「染めQ・ミッチャクロン」を使用します。
下地の素材を選ばずに使えて便利です。
ホイールカバーは「つや消しブラック」で塗装。
塗装後はマットな質感に。
足元の印象が変わりました。