コレクションから、三菱・FTOのカタログ(1994年発行・前期モデル)をご紹介します。
※記載内容は本カタログが基になっています。
FTOは1971年~1975年にかけて生産されていた「ギャランクーペFTO」から車名を引き継いだモデル。
国産では珍しいV6エンジン搭載のスペシャリティカーとして、1994年から6年間生産されてきましたが、1990年代後半のクーペ市場縮小に伴い、残念ながら1代限りのモデルとなってしまいました。
エクステリア
直線的なデザインが多い三菱車にあって、曲線で構成されたFTOは独特な雰囲気があります。
小型のヘッドライトにはプロジェクター式を採用。
フロントと対照的に直線基調のテールライト。
リアスポイラーは最上位モデルのGPXのみ標準装備(他はオプション)
インテリア
インパネ上部には左側にアナログ時計、右側に電圧計が独立して装着されており、スポーティな雰囲気を演出。
ハイバックタイプのバケットシートは全タイプ標準装備。
ATにはマニュアルモード付の「INVECS-Ⅱ(インベックス2)」を搭載。
(INVECSは、インテリジェント&イノベイティブ・ビークル・エレクトロニック・コントロールシステムの略)
5MTの設定もありましたがINVECS-Ⅱの影響もあり、FTOはATスペシャリティカーのイメージが強いです。
三菱電機製の自社ブランドカーオーディオも用意されていました。
メカニズム
他社同クラスのクーペが4気筒エンジンを搭載する中、FTOはV6エンジンをメインとして搭載しています。
・6A12型 V6・2000(MIVEC:マイベック) 200PS
・6A12型 V6・2000 170PS
・4G93型 直4・1800 125PS
3グレード構成でしたが、それぞれに専用エンジンを搭載していたことになります。
エアバッグ・ABSの設定はありましたが全タイプでオプション扱い。
ラインナップ
V6・MIVECエンジン搭載の最上位モデル「GPX」
アルミホイール・サイドスカート・リアスポイラーなどエクステリアも充実しています。
V6エンジン搭載の「GR」
直4エンジン搭載の「GS」
両グレードとも外装は簡素化されオプション扱いになっています。
主要諸元表・主要装備一覧