一般的にタイヤが地面と接している面積は、一本あたりハガキ程度と言われています。
この小さな面積でクルマを走らせたり止めたりするので、空気圧やタイヤの状態はとても重要です。
空気圧が適正でないと操縦性や燃費の悪化・タイヤの寿命が短くなるなど、最悪は事故につながる恐れもあります。
JAFのロードサービスのデータ(平成26年度)によると、タイヤのトラブルは年間33万件以上もあるそうで、1日あたり900件以上もトラブルが起きていることになります。
空気圧はスタンドやタイヤショップ、カー用品店などでもチェックしてくれますし、家庭でもエアゲージとコンプレッサーを用意すれば簡単にチェックができます。
定期的なチェックが大切
普段の空気圧チェックは1ヶ月に1回で大丈夫ですが、高速道路を走る場合は事前にチェックするようにしています。
コンプレッサーは、アクセサリーソケットで使える簡易的なものを使っています。
音はウルサイですが、乗用車ならこれで十分です。
今まではコンプレッサー内蔵のエアゲージで測定していましたが、精度がどの程度か不安でしたので、新たにエーモンの「エアゲージ(ピットブラック)」を購入しました。
ゲージの周囲にゴムカバーが付いているので、落としても衝撃を吸収してくれます。
特徴は
・エアー調整(減圧)機能
・測定値保持機能
・先端が360°回転
と、手頃ながら使いやすいエアゲージです。
裏側には旧表示の「kgf/cm2」と現在使用されている国際単位系(SI)表示の「kPa」の一覧があります。
エアゲージを使ってみて
測定してみました。
先端が回転するので、バルブの位置に関係なくゲージが正面を向くため測定が楽です。
測定値を保持してくれるので、バルブから離して確認ができます。
側面のエアー調整(減圧)ボタンを押すと保持した測定値がリセットされます。
また測定時は空気を出して減圧するのにも使います。
コンプレッサー内蔵のゲージと比較してみました。
ゲージが190kPaの状態で測定してみると、コンプレッサー内蔵ゲージは約180kPaでした。
ホンダ純正(車載用)コンプレッサーは190kPaでした。
ゲージには±10kPaの誤差があるので、コンプレッサーのゲージも意外と正確です。
少し多めに入れて、減圧して調整するのが良いです。
数値確認の重要性
空気圧の変化で、タイヤの外観はどのようになるのでしょうか。
100kPaまで落としたものと、230kPaを比較してみました。
空気圧が半分以下にもかかわらず、タイヤの潰れ方は僅かです。
155/65R14のタイヤサイズでも、この程度しか変化しません。
偏平タイヤになるとさらに変化が小さく、目視で判断することは不可能です。
また、4月のタイヤ交換で230kPaに調整した空気圧は、8月に測定したら約190kPaまで落ちていました。(走行距離:1300km/月)
状況で変化はしますが、やはり1ヶ月に1度のチェックは必要です。
まとめ
空気圧を管理することは大切なことですし、トラブルを未然に防止することにもなります。
最近はパンク修理キット付属で応急タイヤ(スペアタイヤ)が無いクルマも増えていますが、積んでいる場合はこれもチェックが必要です。
ゲージやコンプレッサーの種類はピンキリですが、DIY用途であれば高価なものでなくても十分使えます。