コレクションから、日産・ラルゴ(W30型)のカタログ(1997年発行・後期型)をご紹介します。
※記載内容は本カタログが基になっています。
ラルゴはC23セレナの上級ミニバンとして1993年にフルモデルチェンジ。
エルグランドが発売されるまでは日産の最上位ミニバンでした。
発売当初のキャッチコピーは「ポストセダンをどうぞ」
ファミリー向けデザインのセレナ対して、ラルゴは落ち着いたデザインとしてセダンからの乗り換え需要も想定していました。
エクステリア
後期モデルではフロントグリルのデザインが変更されて、より上級ミニバンらしさを強調。
ラルゴのデザインはセミキャブオーバー仕様に見えますが、実際はエンジンがフロントシート下にあるキャブオーバー仕様です。
リアのスライドドアは左側のみですが、2+1のドア設定は当時としては普通でした。
エアロ装着ミニバンの先駆けとなった「ハイウェイスター」
インテリア
センターコンソールを備えたセダン基調な運転席はスポーティな反面、キャブオーバー仕様故にコンソールやシートを取り外さなければならず、整備性は非常に良くありません。
上位モデルは大型の木目調パネルが装着されています。
上級ミニバンに相応しい厚みのある快適なシート。
8人乗りと7人乗りの何れもセカンドシートはベンチシート仕様。
回転対座やテーブルなど多彩なシートアレンジに加えて、タイプ毎のシート生地や色の種類も豊富。
多彩な快適装備の数々。
当時はパワースライドドアが無く、代わりにイージークローザーが装備されていました。
メカニズム
エンジンは、2400㏄のガソリンと2000㏄のディーゼルターボ。
足回りはフロントがストラット・リヤがマルチリンクの4輪独立懸架ですが、リヤスプリングがリーフスプリングという独特な仕様です。
メーカーオプションでは足回りを強化した「GT PACK」が設定されていました。
当時はエアバッグ・ABSが標準装備され始めた頃で、ラルゴも後期モデルから標準装備になりました。
ラインナップ
標準ボディは組み合わせが多くて各タイプの差が分かり難いですが、「G Plus」→「SX-G」→「Grandage」の順で上位になります。
スペシャルシリーズでは、エアロ仕様の「ハイウェイスター」と木目調サイドストライプ仕様の「グランドスター」
主要装備・諸元一覧
シート・カラーバリエーション