10年が経過してくるとボディの所々にサビ(錆)が目立ってきます。
エンジンルーム内を見てみると水が流れる部分を中心にサビが発生しています。
バンパーを取り外してみると鉄板の接合面がサビています。
このようなサビ(赤サビ)は「サビ転換剤」で黒サビに変化させることで、進行を抑制してくれます。
赤サビは鉄を腐食させる性質がありますが、黒サビは一般的な鉄に対して自然発生することは無く、鉄の表面にできる酸化膜のことです。
つまり、赤サビで腐食している部分に「サビ転換剤」を塗布することで、化学変化を起こさせて酸化膜を鉄の表面に強制的に作り出します。
黒サビにより赤サビ発生の原因となる酸素や水から母材(鉄)を保護してくれるため、結果的に防錆効果が発揮される…という仕組みです。
今回はホルツのサビ転換剤を使います。
パーツクリーナー等でサビ表面の汚れを落とし、付属のカップに必要分を出して塗っていきます。
粘性のある溶剤ですが塗り難いことはありません。
塗布した直後は原液の色をしていますが約8時間の完全乾燥後は赤サビ部分が黒サビに、それ以外は透明になります。
塗布した部分の赤サビが黒サビに変化しています。
説明書には完全乾燥後に塗装も可能と記載がありますので、タッチペンで塗れば更に目立たなくなります。
サビは放っておくと進行していきますので、早めに処置しておくと安心です。