SHARPのローエンドモデル・スマートフォン「AQUOS wish4」
15,000円~17,000円程度のdocomo版の未使用品が多く流通しているので安価に購入しやすい端末です。
購入する機会があったのでしばらく使ってみました。
大きく重くなった
先代の「AQUOS wish3」から比較すると大きく・重くなりました。
画面サイズが6.6インチと大型化に加えて上下のベゼル幅の影響もあり長さは163mmとかなり縦長です。
重さは190gで200gは下回っていますがフィルムやケースを装着すれば確実に200gオーバーに。
トレンドに合わせて携帯性よりも大画面化に特化した端末です。
「AQUOS sense9」と共通デザインの「Miyake Design」
フルディスプレイが当たり前なので背面でどれだけ個性が出せるか?ですが不思議と見慣れると落ち着きのある良い印象です。
三宅氏は無印良品のデザインもされているのでコラボすれば合いそう。
カメラレンズ横にブランドロゴがあるのでケースを装着しても見えるのは良いアイディアだと思います。
プラスチック素材にマット塗装と高級感は皆無ですが気軽に使える実用性重視は正解。
普段使いカメラなのでレンズの張り出しも控え目。
微妙な性能
「AQUOS sense9」があるので控え目なスペックからもスマホをそんなに使用しない方向け。
ディスプレイは6.6インチでHD+(720× 1,612)と粗さが気になりましたが、実物を見てみると意外とキレイです。アイコンをフォルダに入れて表示が小さくなったりすると目立ちますが、逆にそれ以外はそんなに気にならない印象です。
画面照度が暗いレビューもありますが個人的には照度センサー若しくは制御がプア(反応が良くない・暗くしたがる)なのが原因と感じます。照度自体は屋内外ともに実用的なレベルです。
リフレッシュレート最大90Hzを謳っていますがこの機種で果たして必要なのかは疑問。
それよりも周囲のベゼルが超太いので古臭く見えるのが一番気になります。
SoCはMediaTek Dimensity 700(2020年)と価格相応なのは仕方が無いとしても、メモリが4GBなのは心許ないです。
RAMブースト機能も一応ありますが、LINEとか普段使いアプリを入れて無駄なdocomoのアプリをADBで削除してもほとんど余裕がない状況。
Android14ではメモリ管理を改善する機能が追加されていることもあり、アプリが落ちることは無かったですがバックグラウンドにすると終了してしまうことが多いです。
SIMフリーではありますがdocomo版はキャリアアプリがてんこ盛り仕様。
ADBアプリならほとんど消せますが、通常ならアンインストールできないものもあったりしてdocomo版はやっぱり面倒です。
その他 気になったところなど
・APN登録が必要ケースあり(UQモバイルはそうでした)
・軽めの2Dなら何とか遊べる(ただし遅い、1テンポ遅れるといった挙動あり)
・5000mAhの大容量バッテリーに対して充電速度が遅い
・指紋認証や顔認証は速い
・モノラルスピーカーは音質も良くない(籠ったような音質)
・アクセサリー類はandroid端末の中では割と販売されているのが救い
まとめ
スマホに興味が無い、あまり使わない、最低限スペックで良い…など用途を限定すれば使える端末ではあります。
しかし、それなりに使うとなると不満やイマイチな点も結構見えてくるのでデザインが気に入った以外なら、もう少し予算を上乗せして他を選ぶのが無難かな…といった印象の端末でした。