carrozzeria カスタムフィットスピーカー「TS-F1720」は、フラッグシップのVシリーズからベーシックモデルのFシリーズまで4タイプがあります。
このTS-F1720は低価格ながら性能が優れた、Fシリーズのコアキシャル2WAYスピーカーです。
コアキシャルスピーカーとは
Fシリーズのカスタムフィットスピーカーにはコアキシャル型(一つのフレームにウーファーとツィーターを組み合わせたマルチウェイスピーカーのことです。同軸型スピーカーとも言います)とツィーターを分離させたセパレート型の2種類があります。
一般的にコアキシャル型は純正に多いフルレンジ型(低音から高音用まで1つのユニットで再生するスピーカーのことです)よりもツィーターを組み合わせる分、再生周波数域帯を広くしています。
コアキシャル型のメリットは一般的に点音源に近いため音像定位が良いとされていますが、クルマの場合はほとんどがドアの足元付近に取り付ける構造になってしまいます。
そのためフロントには、よりドライバーに近い部分にツィーターを設置できるセパレート型を選ぶ方も多いです。(Jシリーズのコアキシャル型は、ツィーターがロータリー式なので回転させて高音域を上部へ向けることができます)
また、コアキシャル型はセパレート型に比べてツィーター配線が不要な分、車両への取り付けが容易なのもメリットの一つです。
フロントは純正+ツィーター(carrozzeria・TS-T410)を組み合わせているので、こちらはリア用として取り付けました。
TS-F1720の取り付け
N-WGNのリアに取り付けます。
付属品は各メーカーに取り付けられるように、トヨタ/日産用・ホンダ用・マツダ用の各スピーカーブラケットが同梱されています。
スピーカーブラケットにクッションテープを貼ります。
これはガタツキを押さえてドアパネルとの密着性を高めてくれます。
スピーカー裏にもクッションテープを貼ります。
外周にも同様に貼ります。
フロントドアと同様に、スピーカー背面からの逆位相音を吸収してくれる吸音シートを取り付けました。
吸音シートを半分に切ってサイドインパクトビームを挟むように貼ります。
付属のホンダ車用カプラをスピーカーに取り付けます。
配線した後、ブラケットをドアパネルに取り付けてからスピーカーを固定します。
聞いてみて
オーディオレス車のため標準はフロント2スピーカのみでしたが、取り付け後は車内全体に音が響くように変化しました。
また、リアシートの同乗者にも音が十分に届き聞きやすくなりました。
高音域の伸びは純正のフルレンジと比べると違いが明確に現れます。イコライザー調整をした際の音の変化もしっかりと再生してくれる印象です。
まとめ
Fシリーズのカスタムフィットスピーカーは純正からのステップアップ用として価格と性能を両立していますので、フロント・リア問わずマルチに使えます。
良い点
・純正デッキやカーオーディオを鳴らすには十分な性能
・各メーカー用のブラケットが付属している
注意したい点
・作業性ではコアキシャル型の方が楽
(ミニバンなどスピーカーからの距離が遠いクルマのフロントには、Fシリーズのセパレート型を選ぶと指向性のある高音域をリスナーに向けることができ、より効果が高くなります)