ステップワゴンにはディーラーオプション用ナビのGathers・VXM-145Cを装着しています。
このモデルはGathers最廉価のナビで、TVやDVD再生機能、インターナビが省かれていますが、その分操作が簡単になっています。
2015年3月時点では後継モデルの「VXM-155C」が発売されていますが、違いは地図データの更新(2012年度→2013年度)程度で基本機能は共通です。
スペック
主なスペックは下記の通りです。
・画面サイズ:7.0型WVGA LED液晶(800×480)
・Bluetooth:ハンズフリー電話機能(オーディオは不可)
・オーディオ機能:CD・SD/USB(MP3/WMA/AAC ※USB接続はオプションの専用コードが必要)・ラジオ
・AUX入力:対応(別途専用コードが必要)
・カメラ入力:あり(フロント、コーナー、リアカメラに対応)
スペックでは特筆すべき点はありませんが、実際に使ってみると逆にシンプルな部分がナビとして使いやすかったりもします。
デザイン
サイズはホンダ専用のオーディオ規格のため、通常の2DINサイズ(幅178mm・高さ100mm)よりも大きく設計されています。
そのため、7インチモニターでも操作性の良い運転席側へのボタンが配置が可能となっています。
製造メーカーはPanasonicで、メニュー画面は同社のナビ「Strada」に準じて中央右側がナビ操作、左側がオーディオ操作となっています。
モニターをスライドさせると光学ドライブとSDカードスロットがあります。
SDカードスロットはオーディオ以外に地図更新でも使用します。
ナビ機能
メニュー画面のボタンが大きく表示もシンプルです。
メニュー画面はナビ・オーディオ共にカスタマイズが可能で、設定画面から項目を入れ替えられます。
地図画面は明るめで見やすい色使いです。タッチによるスクロール操作は動きが早いです。
検索で便利なのが「あいまい検索」の機能です。
これは施設の名称があいまいな時でも、それに近いものを検索をしてくれる機能です。
例えば「ゆーえすじぇい」と入力すると…
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを検索してくれます。
オーディオ機能
オーディオ再生画面は見やすさと操作性が重視されています。
再生中は詳細情報の他に、ファイル名表示・フォルダー表示への切り替えができます。
音質調整機能は、フェード・バランス、イコライザー、サラウンドと充実しています。
フェード・バランス調整
イコライザー調整
サラウンド設定
AUX入力
オプションのAUXコードを取り付けると、メニューのアイコンがグレーからカラー表示に変わり、映像・音声の外部入力が可能となります。
Bluetoothハンズフリー電話機能
Bluetoothはハンズフリー電話機能のみでオーディオ機能はありません。
マイクは右側のボタンの下にあります。
ペアリングが完了後、端末側のBluetoothをONにすると自動的に接続されます。
電話帳は一度読み込めば本体に保存されます。
その他の機能
ecoドライブ情報
運転時のデータを集積してecoドライブレベルを診断してくれます。
カーマーク設定
純正ということで、矢印の他にもバイクやN360といったオリジナルのカーマークが選べます。
地図データ詳細
バージョンアップ情報はホンダアクセスHPで確認できます。VXM-145Cも新しいデータが用意されていました。
まとめ
廉価モデルではありますが、実際に使ってみるとナビ機能は十分で不満は特にありません。
上位機種との差は付加機能による部分が大きいので、そういった機能を必要としない場合には意外と良いモデルだと思います。
良い点
・ベースはPanasonic製なので使いやすい
・外部入力対応なので必要に応じて映像・音声入力も可能(要AUXコード)
・ナビ装着パッケージ付車への取り付けはカプラーオンなので、取り付けに時間が掛からない
注意したい点
・TVやDVD、リアモニター出力が無いのでミニバンで使うには不向きかも
・市販の同価格帯のモデルと比較すると機能の割りに価格が高いので割高感が(逆に中古になると比較的リーズナブルに入手可能)
・標準状態はナビ、オーディオ共に走行時の操作制限がかなり掛かってしまう