S660の後方確認用で表示しているモニターを入れ替えました。
データシステムのスーパースリムモニター「SSM-W5.0Ⅱ」です。
データシステム「SSM-W5.0Ⅱ」
データシステムの5インチモニター「SSM-W5.0Ⅱ」は設置しやすいサイズ・映像入力2系統・EMI対策済みと車載モニターの基本性能を備えながら、夜間の眩しさを抑えるディマー機能を内蔵している数少ない機種です。
本体とスタンド、電源ケーブルのセットです。
ビデオ入力は2系統を装備。
入力1(パーキングブレーキ信号連動)は映像入力信号で映り、入力2はリアカメラ用としてリバース信号に連動します。
・橙色はイルミ信号線
・紫色はリバース信号線
・緑色はパーキングブレーキ線(常時表示させる場合はアース)
電源ケーブルはプラス側が二股になっているため配線加工の手間が少ないです。
画面はフラットで表面はグレア(光沢)処理されています。
本体はEMI(Electro Magnetic Interference:電磁波妨害)対策がされており、地デジチューナーやGPSへの影響を抑えています。
付属のスタンドは本体のくぼみに差し込みます。
左側のボタンは画質調整用で、明るさと色の濃さが調整できます。
(画質調整はディマーONとOFFの両方で設定可能)
スタンドの可動範囲は、水平(左右)方向で約20°
垂直(上下)方向で約70°あります。
また、スタンドを逆さに付ければ吊り下げ設置も可能です。
設置とスタンドの改善
ステップワゴンの運転席付近に置いて大きさ比較をしてみました。
5インチサイズは補助モニターとして視界を妨げない適度な大きさで、カメラの画像が識別しやすいです。
映り込みが気になるようであれば、市販のノングレアフィルムを貼ると改善されます。
設置して気づいたのが、付属スタンドの可動部(ボールジョイント)の保持力が弱いという点。
本体を支えきれずに走行中の振動で画面が下がり、ダッシュボードに接触してカタカタと振動音が出てしまいました。
スタンドを分解してみると、Oリングでボールジョイントの滑り止めを調整している構造でした。
この摩擦力が不足しておりモニターの重量を支えきれなかったようです。
厚めの両面テープやエプトシーラーなどをOリングの代わりに挟むことで、摩擦力が向上し保持力が改善されます。
また、付属スタンドの場合だと設置方法が限られてしまいますが、ビートソニックのQ-Banキットを使用すると設置の自由度が高まります。
今回は付属スタンドを使用せず、モニター背面に専用のⅬ型フックを取り付けるためのアタッチメント(QG4)を使用します。
使い方は簡単で、両面テープで背面に固定するのみ。
貼り付ける面積に応じて溝に沿ってカットできます。
貼り付けタイプのⅬ字スタンド(QBL6)と組み合わせます。
モニター背面にQG4を貼り付け。
インパネ前面に固定しました。
便利なディマー機能
本気の特徴としてディマー(減光)機能があります。
夜間はモニターが明るすぎて見難くなってしまうため、この機能は非常に便利です。
(明るさ設定はディマーONとOFFでそれぞれ保持されます)
ディマー機能は車両のイルミ信号を検知してONとなりますが、オートライト機能をONにしている場合はディマー機能が切り替わりませんでした。
これは、夜間でのエンジン始動時直後はモニターの起動前にオートライトが作動するため、イルミ信号をモニターが検知できないことが原因です。
対策としては、イルミ信号配線の間にON-OFFスイッチを入れて、モニター起動後に一度信号をOFF→ONすることで、信号を検知してディマーが機能します。
まとめ
画素数は480×272ドットと普通ですが、画質調整と発色が良いことからスペックよりも高画質と感じます。
また、ディマー機能で夜間の眩しさを抑えてくれるのも非常に役立ちます。
良い点
・スペックよりも画質が良い印象
・ディマー機能を内蔵しているため夜間が眩しくない
・EMI対策済み
注意したい点
・グレアパネルのため発色が良い反面、映り込みが強い(市販のノングレアフィルムで改善可能)
・付属のスタンドは保持力が不足する場合がある(改善可能)
画質補助モニター用途以外にも、DVD映像を映すエンタメ用のモニターとしても使えます。