carrozzeria「TVM-W910」は手頃な価格ながら、9インチサイズとHDMIを装備したハイコストパフォーマンスのモニターです。
ピアノブラック調の外観
ベゼルがピアノブラック調なので見た目の高級感があります。
スイッチが上部に集約されていているので、正面はスッキリした印象に。
なお、リモコンは非対応です。
画面はノングレアなので映り込みがありません。
背面には左側にスピーカーがあります。
入力はステレオですが出力はモノラルスピーカーなので、主にカーナビ用途向けですね。
右側にはHDMIと専用インターフェースケーブル端子があります。
助手席側への装着を想定しているため、左側には何もありません。
HDMIは、別売りの専用HDMIケーブル「CD-HM020(2.0m)」接続時に付属のカバーを取り付けることができます。
通常のHDMIケーブルも使用できますが、カバーは装着できませんでした。
側面挿しは端子にテンションが掛かるので、カバーを使わなければL字型のHDMIケーブルを使うのが良さそうです。
各種スイッチは上部に集約されています。
左からイヤホン端子、画面モード/設定、ディマー、ボリューム、電源/ソース切替ボタンです。
電源は、ONの状態でエンジンを停止すると、再始動後は自動でONになります。
下部はカメラねじ対応の固定金具が取り付けできます。
付属品
モニター用アーム
作りは頑丈な感じです。付属のアームカバーは上下から挟む構造になっています。
取扱説明書には記載がありませんでしたが、曲がった部分は取り外せるのでアームの長さを調整することができます。
専用インターフェースケーブル
1本にコードが集約されているので接続・配線作業が楽です。
長さは3mあるので、助手席からの配線であれば十分足ります。
アームの長さ調整
アームと本体を取り付けた状態です。
標準状態ですと、ほぼ中央に持ってくることができます。
ただ、この状態ですとウォークスルー時に支障があるので、助手席寄りにオフセットしました。
アームの長さ調整
アーム部の3ヶ所のボルトを付属の六角レンチで外します。
このような状態になるので、曲がった部分を外すことができます。
先端も同様に外して詰めると、このようになります。
上下左右の角度調整も問題なくできます。
アームを180°回転させれば、モニターをシート中央に持ってくることも。
アームレストと同じ位置になり、ウォークスルーがしやすくなりました。
正面から見てもアームはそれほど目立ちません。
各種設定
本体の設定はメニュー画面から行います。
画質は家庭用テレビと同様にスタンダード・ダイナミック・シネマ・ユーザー設定の4種類から選ぶことができます。
さらに各パラメータで微調整が可能です。
リアモニターとして使う場合、通常は音声をカーオーディオやナビから出力するので、内蔵スピーカーは使用しませんが、高音・低音の強弱が設定できます。
入力名称表示は、好みで「DVD」や「GAME」などに変更することができます。
見やすいノングレア液晶と良好な画質
モニターは映り込みを抑えたノングレア液晶です。車載用ということもありコントラストが割と高めなので昼間でも良く見えます。
DVDプレーヤーからRCA端子で入力していますが、画質は思っていたよりも良い…というのが印象です。
アナログ入力なので色の滲みは多少ありますが、上手に抑えられていますので通常視聴なら十分な画質です。
それと、便利なのが9インチのみに装備されるオートディマー機能です。
周囲の明るさに応じてコントラストを自動調整してくれるため、夜間やトンネルなどの暗い時には減光して眩しさを和らげてくれます。
まとめ
carrozzeriaらしく画質・設置性・デザインなど、車載モニターとしての基本性能が優れています。
TVM-W910はHDMI端子も装備しているので、モバイル機器の接続にも対応した拡張性の高さもメリットです。
良い点
・RCA入力でも割と画質が良い
・HDMI端子を装備(TVM-W910のみ)
・ディマー機能付き(オート機能TVM-W910のみ、TVM-W710は選択式)
注意したい点
・リモコンは非対応
・アームに適応するシャフト径は13mmまで
※13mm以上の太さの場合は、加工などが必要になる場合も
機能面ではTVM-W910の方が充実していますが、軽自動車やコンパクトカーはリアシートとモニターの距離が近くなるので7インチの方が良さそうです。