旧車や古いクルマに有効と言われているアーシング。
H23年式の中古車ライフ(JC1)に取り付けしてみました。
アーシングとは
最初にクルマにおける電流の流れについて簡単に。
クルマの電気はバッテリーのプラス(+)から電気が送られ、電装品を作動させてマイナス(-)に戻ってきます。
各電装品は直接バッテリーのマイナス端子に配線をするのが理想ですが、そうすると多くの配線が必要になり、材料費はもとより様々なコストが上昇してしまいます。
そこで、鉄であるクルマのボディ全体をマイナス端子として使い、バッテリーにはボディの一点で接続をしています。
純正アースも経年劣化により電気的性能が低下します。これを補うことがアーシングの基本的な考え方になります。
アーシングによる効果は賛否両論ですが、旧車や年数の経過しているクルマについては、数々の検証結果から一定の効果はあるようです。(効果が体感できるかは別として)
しかしながら、基本的にはクルマはメーカー設計の状態を崩さないことが前提なので、闇雲な配線は避け、純正アースの交換やバイパスに留めておくことが望ましいです。
アーシング用のケーブルを購入
アーシング用に使うケーブルは8sq以上の太いものを使うため、自作するとなると電工ペンチではカシメられません。
カシメ用の専用工具も高額なので、完成品を購入して取り付ける方が費用もかからず楽です。
購入したのは、清和工業製のアーシングケーブル。
専門メーカーの高品質品が手ごろな価格で購入できます。
また、ケーブル太さ・長さが細かくラインナップされているので、必要分のみを揃えることができます。(モノタロウで購入しましたが、簡易包装なところも好感が持てます)
ケーブルの色が派手でない所も好みです。
左が8sqで右が15sq。
アーシングケーブルの取り付け
基本は純正アースの強化なので、以下の2ヶ所のみとしました。
1つはバッテリーのマイナス端子とボディを繋ぐ純正アース部分。
ここは電気が最後にバッテリーへ戻ってくる部分なので、純正のバイパスとしてケーブル太さ15sqを取り付けました。
もう一本はブレーキマスターシリンダー下にあるエンジンとボディを繋いでいる純正アース部分で、こちらにはケーブル太さ8sqを取り付け。
エンジンに近いためコルゲートチューブを巻いています。
まとめ
取り付け後に感じた変化としては、エンジン始動がスムーズになったところです。
(セルモーターの動きが短くなったことを実感しました)
その他には発進時の加速感が向上した感じもありましたが、これはバッテリーを外したことによるECUのリセット→再学習やプラシーボ効果も影響していると思われますので、アーシング単体効果とは言えないかもしれません。
燃費は誤差の範囲内であったため変化無しです。
アーシングには過度の期待をしない方が良いですが、結果がプラシーボ効果であっても本人が満足すれば、それもある意味アーシングの「効果」だと思います。