純正スピーカーの音質向上①

カーDIY

N-WGNはオーディオレスなので、フロントに2スピーカーのみが装着されています。

純正スピーカーのイメージというと、「音が良くない」とか「聞ける程度」が多いと思います。

確かに市販品と比べると純正は見た目から安っぽく(実際安いですが)音質よりもコストを重視した作りになっています。

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ただ、クルマのドアという特殊な状況で取り付けられていることを考えると、純正スピーカーでも十分に性能を発揮しているとは言い難いです。

そこで、少し手を加えて性能を発揮できるようにしてみます。

 

純正スピーカーをチェック

ドアから取り外して裏側を見るとマグネットは比較的大きいものが使用されていました。

コストダウンのためブラケット一体型になっています。

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昔のスピーカーコーンは紙製でしたが、ドア内部に進入した水でコーンが破れるのを防止したり生産性の良さから現在はプラスチック製に変わっています。

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純正スピーカーの周波数特性をチェックしてみました。

「サウンドチューニングマスターCD」でピンクノイズを再生させて、スマートフォンのアプリ(ETANI ASA mini)で測定。

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いろいろな音源が収録されているので、カーオーディオのチューニングに最適です。

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イコライザーOFFの状態の測定結果です。

フラットな特性で、再生周波数帯域は概ね60Hz~20kHz程度でした。

carrozzeriaのTS-F1730は30Hz~26kHzなので、比較すると確かに数値上では劣っていますが、意外と悪くはないのが印象です。。

(実際の音よ良し悪しは周波数だけでは決められませんが)

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実際の再生ではスピーカーの性能以外にもヘッドユニットや取り付け周辺の影響も受けます。

今回はこうした部分に少し手を加えてみます。

 

ツィーターを増設

取り付け位置が足元なので、指向性の強い高音域はどうしても聞こえにくくなってしまいます。これはツィーターを増設してドア上部で高音域を再生するように改善します。

純正オプションでもツィーターの設定がありますが、ドアライニングへの埋込式なので、今回は取り付け位置が自由なcarrozzeriaのツィーター「TS-T410」を使用しました。

※現在は後継機の「TS-T420」に変わっています。

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配線は純正スピーカー線を分岐させます。

位置はドアミラー部カバーにしました。

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スピーカー周辺の改善

次にドアパネルへの取り付けによって生じる振動や、再生音を濁す要因のひとつである、スピーカー背面からの逆位相音を軽減させます。

通常、スピーカーは正面から出る音と逆位相の音を背面から出しています。この逆位相音がドアパネル内部で乱反射して、最終的にスピーカーに戻ってきてしまいます。

結果としてスピーカーコーンの働きを阻害して、本来出すべき音を濁してしまいます。そのため締まりの無いぼやけた音になってしまいます。

 

こうしたスピーカー周辺の改善には専用のキットを使用しました。

エーモンの「ボーカルはっきりキット」でドア2枚分の制振シート、背面吸音シート、防音テープがセットになっています。

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スピーカー裏に背面吸音シートを貼ります。

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スポンジの凸凹形状が効果的に逆位相音を吸収してくれます。

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スピーカー周辺に制振シート(銀色のもの)とスピーカー部分に防音テープを取り付けます。

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ドアパネルも制振すれば更に効果的です。

制振シートがセットになった「ボディデッドニングキット」は、貼るだけで簡単に制振対策ができます。

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パネルを叩いてみて、軽い音がする部分を中心に貼っていきます。

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イコライザーの調整

最後にイコライザーで音質を調整していきます。

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イコライザー機能はヘッドユニットによって異なります。簡易的なプリセットイコライザーから、各周波数を調整できるものまで幅広いです。

また、前述のチューニング用CDを使用すれば、車内の周波数特性に合わせた細かい調整が可能です。

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調整用CD付きでオススメ

 

まとめ

純正スピーカーを活かした簡易的な改善ですが、実際に聞いてみると効果は十分感じられます。

制振処理やツィーターを追加すれば音質が大きく向上します。

純正スピーカーも少ない費用で”使える”スピーカーに生まれ変わりますので、試してみてはどうでしょうか。

 

【追記】

純正スピーカーを再チューニングをしてみました。

関連記事:純正スピーカーの音質向上②

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