最近のプリンタは複合機が主流ですが、コピーやスキャナー機能を特に必要としない場合は、単機能のプリンタで十分だったりします。
Canonのインクジェットプリンター「iP2700」は、純正インクカートリッジ並みの価格で購入できる超格安の単機能プリンターです。
文書を印刷する必要があったため購入してみました。
プリンター付きインクカートリッジ
プリンタは本体価格を抑え、消耗品のインクカートリッジで利益を出すビジネスモデルでありますが、これはプリンター付きインクカートリッジと呼べるほどの低価格。
純正インクカートリッジを購入するなら、本体を買い替えたほうが安いほど…。
今時の機能は全く付いていませんが、印刷だけなら十分そうです。
届いた物は、とても3,000円台とは思えない品物。
USBケーブルが付属していませんので、一緒に購入しました。
色はブラックのみ。
地味ですが、安物感はあまり感じられません。
コストダウンのためでしょう。排紙口にトレイが付いていません。
エムブレムのアップ。
スイッチは右側。
背面にUSBと側面に電源ケーブル端子があります。
プリンタ側のUSBはタイプB。
本体にはUSBケーブルが付属していないので、別途用意する必要があります。
iP2700の付属品一式。
インクカートリッジはブラック・カラー共に付属しています。
カバーを開けた状態。
インクカートリッジは、ブラックとカラー(一体型)の2カートリッジ方式。
カラーはタンク容量が小さく、何れか一色が終わってしまうとカートリッジ毎交換になってしまうので、独立カートリッジよりも経済性が劣ります。
ただし、カラーインクが終わってしまっても、空カートリッジを装着しておけば、ブラックだけでも使用は可能です。
また、Canonはインクカートリッジにプリントヘッドノズルがあるため、カートリッジを交換する度にヘッドが新しくなる反面、価格が高くなってしまいます。
プリントヘッドが本体にあるエプソンとは逆ですね。
設置~ドライバーのインストール
B5ノートPCとの大きさ比較。
本体の外形は445mm(横)×250mm(縦)×130mm(高さは用紙サポートを格納した状態)と、複合機と比較すれば省スペースです。
電源・USBケーブルを接続して、プリンター用ドライバーをインストール。
ドライバーはとアプリケーションソフトはCanon・HPからダウンロードできます。
印刷画質は十分
印刷品質は低価格機とは思えないほど良いです。
純正インクは、ブラックが顔料系、カラーが染料系。
ブラックは顔料系インクを使用しているため文字の滲みも少なく、普通紙への印刷でも高品位です。
カラーは染料系インクなので、写真やイラストは専用紙を使用すれば綺麗に印刷できますが、インクの消費量が多めなので大量印刷には不向きな印象。
少量の文書やHP印刷、年賀状、宛名程度であれば十分です。
印刷時の騒音は標準的で、静かではありませんが、安いからといって他機種より劣っている印象もありません。
まとめ
本体のコストパフォーマンスは非常に良いのですが、純正のインクカートリッジが高いので時々しか使わない方向けの機種だと思います。
印刷量が多ければ、上位の独立カートリッジ方式やエプソンを検討したほうが良いです。
単機能・価格重視の機種なので、その辺の割り切りが必要です。
良い点
・格安だが、印刷画質は良好
・カラーインクが切れても、ブラックインクのみで印刷可能
注意したい点
・カラーカートリッジが一体型なので効率が悪く、高い
・大量印刷には不向き
・特別な機能は一切なし
少量のモノクロ印刷なら、おすすめできるプリンターです。