熱で溶けるボンドで接着するグルーガン(ホットボンド)は、様々な材質の物を素早く簡単に接着することができます。
多用途で使えるグルーガンは、カーDIYにおいても非常に役立ちます。
グルーガンとは
本体はピストルのような形状で、スティック形状の樹脂(グルースティック:ホットメルト接着剤)を熱で溶かして接着する道具です。
木・紙・布・プラスチック・ガラス・金属・陶器など幅広い接着能力を有していること、数秒で接着できる高い作業性、有機溶剤を含まない不燃性で高い安全性などが特徴です。
グルースティックは3本同梱されていますが、直ぐになくなってしまうので予備は必須。
グルースティックは直径違いでφ11.5mmとφ7.5mmがあります。
家庭での少量接着ならφ7.5mmで十分。
色はクリア以外にもカラフルなグルースティックがあります。接着素材に合わせたグルースティックを使用すれば目立たなくなります。
使い方は簡単。
コンセントを差すと電源が入りますので、5分ほど置いてヒーターを温めます。
後方からグルースティックを挿入しトリガーを引くと、グルースティックが中に送り込まれていきます。
すると、熱で溶けた樹脂が先端から出てきますので、トリガーで排出量を調整します。
数秒で硬化してきますので、素早く接着。
適当な物を接着してみました。
接着の強さは「適度に強力」
割と強く接着されるので、ちょっとした固定なら十分です。
カーDIYでも用途は広いです。
ギボシ端子の絶縁に。
上に盛ることができるので、厚みをつけることができます。
カプラ内の固定に。
硬化しても弾力性があるのと接着面を傷めないので、コードや端子の固定に適しています。
内装部品の改造で、エアコンダクトを塞いだ際の空気漏れ防止に。
耐熱温度は50℃あります。
100円ショップ品との比較
家庭用のグルーガンは安価に購入できますが、100円ショップでも販売されています。
右側がそれまで使っていた100円ショップ品。
本体の大きさは同じくらいですが、電源コードが短いので延長コードは必須です。
構造は同じですが、ヒューズや電源コードのグロメット有無が異なります。
作りの差はありますが、100円ショップ品でも十分使えますし、逆に100円これだけの製品が作れることは凄いです。
ただ、ヒューズが付いていなかったりコードが短かったりと、価格相応な部分はあります。
まとめ
グルーガンはプロ用もあり、家庭用以外に産業でも幅広く使用されています。
接着力はグルースティックの成分や融解温度で変わるようで、高温用は190℃前後、低温用は130℃前後に設定されています。
このグルーガンは低温用ですが、ノズル温度が160℃と割りと高めなこともあり接着力は十分です。
大きな面積で強力な接着力を必要とするなら、高温用でφ11.5を使用するグルーガンがおすすめです。