高性能・多機能モデルが次々と登場するドライブレコーダー市場で、低価格モデルの実力がどの程度なのか…気になり購入してみました。
低価格ドライブレコーダー
購入したのは、FRC製のドライブレコーダー「FT-DR ZERO Ⅵ」(Gセンサー付きモデルは「FT-DR ZERO Ⅵ G」)
特定販売店向けモデル(カー用品店やホームセンター)となりますが、実売価格は4,000円前後とドライブレコーダーの価格としてはかなりの低価格です。
録画に特化したシンプルモデルで、画質はHD(1280×720)、バックアップ電源としてスーパーキャパシタを搭載しています。
電源はDC12V/24V対応なので、トラックにも取り付けが可能です。
付属のmicro SDカードの容量は4GB。
HD画質では24分程しか録画できず上書きされてしまうため、付属品は使用せずに16GBに変更しました。
価格を考慮すれば相応のスペック。
取り付けに必要なものが一式同梱されています。
モニターが1.5インチということもあり、手のひらサイズで非常にコンパクト。
画面は1.5インチと小さいですが、設置・設定の確認用としては問題無いです。
反面、視野角が狭いので運転席からは見難いです。
左側面には、録画開始・停止/設定時の決定スイッチ。
右側面には、micro SDカードスロット。
下部にはリセットスイッチ。
上部にはAV出力(アナログ映像・3.5mmピンジャック)、mini USBコネクタ(電源/データ兼用)があります。
FRC ドライブレコーダーの取り付け
電源はアクセサリーソケット接続。(後日、直接配線に変更しました。)
電源ケーブルをルーフライニングの隙間に入れます。
ノイズフィルターが大きくて入れにくいので、助手席のサンバイザーを外して作業をしました。
Aピラーを外してダッシュボードまで配線します。
側面の隙間に入れ、ステアリングコラム下を通してアクセサリーソケットまで配線します。
今回はアクセサリーソケットに差しましたが、配線が気になるようであればヒューズ電源を利用して隠すこともできます。
ハーフシェイドのフロントガラスなので、少し下側に取り付けました。
本体の高さがルームミラーと同程度なので視界を妨げません。
ドライブレコーダーの映像
実際の走行映像です。
最大でHD画質ということもあり詳細な情報を得るのが難しい場面もありますが、歪みもなく映像が安定しているので状況記録用としては良い印象です。
一方で「WDR」や「HDR」といった補正機能を持たないため、日差しの強い日や夜間では見難い場合もあります。
エンジンスタートからの録画開始時間は約10秒後でやや遅い印象です。
まとめ
各社が高性能・多機能モデルをラインナップする一方で、録画に特化したシンプル低価格モデルの存在が気になり今回使ってみましたが、思ったよりも使える印象でした。
耐久性が気になるところではありますが、国内メーカー品で1年保証付きなのも、一応安心感があります。
良い点
・録画のみのシンプル機能で低価格
・スペックは価格相応だが実用性は確保されている
注意したい点
・付属のmicro SDカード容量が小さい
・録画開始が約10秒
「低価格でドライブレコーダーを設置したい」、「リア用として低予算で追加したい」、「複数車両に設置したい」といったケースではコストパフォーマンスの良さが発揮されます。
一方で、micro SDカードの買い足し差額やスペックを考えると微妙なところも。
フロント用としてはもう少し予算をプラスして、情報量の多いフルHDモデルを選ぶのも良いでしょう。
【追記】
2021年7月時点・故障なく動作しています。(用途は往復2時間の通勤)