クルマを購入する際に重視する項目の一つにデザインがあります。
クルマのデザインは工業製品の中でも特に難しい分野の一つで、コスト・燃費・空力・法規制など様々な制約がある中でデザインしなければなりません。
自社デザイン以外に著名デザイナーがデザインしたクルマも多数あり、中でも工業デザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏のイタルデザイン社は特に有名です。
スズキ フロンテクーペ
1971年に発売されたフロンテクーペは3代目フロンテの派生としてジウジアーロが原案を担当しています。(最終はスズキ社内)
サイドからのデザインはクーペそのもので、軽自動車規格の中で確立していることが見事です。
いすゞ ピアッツァ
1979年の第23回東京モーターショーで「いすゞX」として出展後、1981年にほぼショーモデルのまま「ピアッツァ」として市販化。
楔(くさび)のような鋭いフロントノーズが特徴です。
いすゞは2002年に乗用車市場から撤退してしまいましたが、ピアッツア以外にもジェミニやビッグホーン・ビークロスなど個性的なクルマが多数ありました。
トヨタ アリスト
初代アリストは1991年の発売でクラウンマジェスタとコンポーネンツを共有する姉妹車です。
初期はツインターボの「3.0V」とNAの「3.0Q」2ラインナップでしたが、後に4WDの「4.0Z i-Four」を追加。
シンプルなデザインながら堂々とした佇まいが魅力のセダンです。
スバル アルシオーネSVX
1991年発売のGT(グランドツアラー)カー。
ピアッツァのような低いフロントノーズとセダンのトランクのようなバックドアが特徴。
サブネームのSVXとは「Subaru Vehicle X」の略で、スバル提唱のコンセプト「グランドツアラー」からきています。
スズキ SX4
フィアットと共同開発されたクロスオーバーSUVで日本では2006年~2014年の8年間販売されていました。
フィアットブランドでの車名は「セディチ」で、後にセダンも追加されています。
セディチの方がよりSUVらしいデザインです。