S660には標準でリアスピーカーが装着されていませんが、純正オーディオからはリアスピーカー信号が出力されています。
配線加工が必要となりますが、リアスピーカー出力があるとシステムアップに便利です。
純正オーディオの取り出し
オーディオ用の24ピンカプラに配線を追加するため、純正オーディオを取り外します。
シフトレバー奥のトレイを取り外します。
手前はクリップ固定、奥は差し込みです。
βはシフトブーツを外しシフトノブを回すと外れます。
シフトブーツはシフトノブに結束バンドで固定されているため、シフトブーツごと一緒に回します。
シフトノブ周辺を取り外した状態。
全てクリップ固定です。
センターパネルもクリップ固定なので、隙間から全体を浮かせてからエアコンユニットとハザードスイッチのカプラを外します。
純正オーディオの一部が見えますが、この状態ではまだ取り外せません。
左側にスライドさせて抜き取るので、次にグローブボックスを取り外します。
グローブボックスのストッパーを一段手前に引き出し、フタを下げます。
左右のカバーを外すと見える固定ネジを外します。
上側のネジを外します。
エアコンのダクトとジャバラホースを外します。
ジャバラホースは引き抜くだけ、ダクトは左側のネジを外して、奥側(センターコンソール側)から斜めに抜き取ります。
ダクトはこのような形状になっています。
純正オーディオは非常に狭いスペースに固定されており配線も短いので、メインの24ピンカプラは事前に外しておくと作業が楽です。
(ロックを押し下げてレバーを引くとカプラが抜けます)
オーディオを固定しているナットを外します。
接続されているカプラを外しながら純正オーディオを抜き取ると、ようやく24ピンカプラにアクセスできます。
リアスピーカー用の配線加工
標準状態ではリアスピーカーの配線が無いので、それぞれに追加をします。
ホンダの24ピンオーディオカプラはJAE(日本航空電子)のMX34シリーズなので、対応するコネクタ(メス側・F025-MX34-JAE-F1)を使って配線を作成。
※コネクタ(ファストン端子)はギボシ端子よりも細いので、対応する電工ペンチでカシメます。
カプラの左右にあるツメを押しながら上にロック(黒いプレート)を解除したら、作成した配線を挿入してロックします。
(コネクタの挿入では上下を間違えないように注意します)
これでリアスピーカー信号が出力されます。
フロントスピーカーから分岐せずに信号を取れるので、ツィーターやウーファーなどシステムアップが容易になります。
配線作成が面倒であれば、逆カプラをバラして流用する方法もあります。