ドライブレコーダー選びのポイント

自動車記事

クルマ運転していると誰でも交通事故に遭う危険性があります。

事故は一瞬の出来事なので双方の主張が異なることもありますが、客観的に論証できるのがドライブレコーダーです。

 

機種選びのポイント

ドライブレコーダーの購入に際して調べてみると、価格は数千円~数万円と差が大きいです。

 

単純に「運転状況を記録する」という部分では共通していますが、性能や機能の差が価格に反映されています。

どういったところを中心に検討すれば良いのか、ポイントとなる部分をまとめてみました。

 

①一体型と分離型

一体型はカメラと本体が一つになっています。

フロントガラスに取り付けて、アクセサリーソケットやクルマから直接電源を供給すれば良いので、比較的簡単に取り付けることが可能です。

また、一体型は2インチ前後のモニターを備えているので、メニュー操作をしたり記録映像を確認することができます。

最近は小型化されているので、視界の妨げに妨げになることはありません。

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アサヒリサーチ「ドライブマン」

 

ルームミラーにドライブレコーダーが内蔵されている機種もあります。

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ユピテル「ミラー一体型」

 

分離型は本体とカメラが別々になっており、カメラのみをフロントガラスに取り付けます。本体はインパネなどの任意の場所に設置します。

同一メーカーのナビ連動を基本としているのでモニターは内蔵されません。

ナビ側と連動すればGPSを利用して位置情報・時間・車速信号が記録できます。他メーカーでもモニター側に映像入力を備えていれば後付けも可能です。しかし、この場合はナビ側からの各データが受けられなくなってしまいます。

取り付けは一体型に比べて手間がかかる難点ですが、取付後の見た目がスッキリするのとナビ画面で確認や操作が出来るのが魅力です。

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carrozzeria「ND-DVR1」

②画質

現在販売されているものはFHD(フルハイビジョン)が中心であり、さらに2Kや4Kの高精細記録もサポートしている機種もあります。

高精細な撮影に比例してデータ量も大きくなるため、容量の大きいSDカードも必要となります。

 

③補助電源

通常は車両の電源を使用しますが、補助電源を内蔵していると事故の際に電源が遮断されても、短時間ですが記録を継続してくれます。

バッテリー式とキャパシタ式があります。

キャパシタ式とは電気を蓄えられるコンデンサのことで、一般的に内部抵抗が低く短時間での充放電が可能で、劣化も少ないのが特徴です。しかし、自己放電で失われる電気が比較的多いので、数日~1週間程度通電させなければ放電しきってしまい時刻設定などがリセットされてしまいます。

週末のみの運転であればバッテリー式が良いですが、通勤車両など毎日乗るクルマであればキャパシタ式でも問題ありません。

 

④GPS内蔵

GPSを内蔵していると、ナビ連動型と同様に位置情報や正確な時間が記録されます。

 

⑤衝撃検知機能

本体に内蔵されたセンサーが衝撃を検知すると、前後数十秒間の動画を保護して上書をしないようにする機能です。

センサーが過剰反応するようであれば感度を調整することもできます。

 

⑥音声録音機能

映像と同時に音声を録音する機能です。衝突音やクラクション、ブレーキ音など周囲の音声が記録されます。

 

⑦フレームレート

フレームレートとは、動画撮影時に単位時間あたりで処理するフレーム数(静止画像数/コマ数)のことで、通常1秒あたりの数値で表します。単位はfps(コマ/秒)です。

たとえば、時速60kmで走っている映像を記録する場合、クルマは1秒間に約17m進みます。

15fpsですと、約1.1mに一枚の静止画像を記録するので、再生してみるとカクカクした映像になります。

30fpsになると、約0.56mに1枚

60fpsだと、約0.28mに1枚

と、フレームレートが上がるにつれて、細かく記録がされるので動画が滑らかになります。ドライブレコーダーでは30fpsが標準ですが、フルHD記録時はフレームレートが低くなる機種もありますので確認が必要です。

 

⑧LED信号機の点滅

上記のフレームレートと関係しますが、LED信号機ではタイミングによって信号が消灯したように記録されてしまう場合があります。

LED信号機は常時点灯しているように見えますが、実際は1秒間に60回または50回の点滅を繰り返しています。(周波数が西日本で60Hz、東日本で50Hzとなるためで2倍の回数の点滅もあります)

そのためドライブレコーダーのフレームレートが30fpsまたは25fpsの場合は、LED信号機の点滅と同調してしまい、信号機の光が撮影できない現象が発生してしまいます。

これを回避するには、信号機の点灯に同調しない27.5fpsのフレームレートを採用している機種を選ぶことです。

※現在では国内で販売されている機種の多くが対応しています。

 

⑨ファイル間ギャップ

ドライブレコーダーは常時録画を基本としますが、実際は数分間隔ごとに区切ってファイルを作成していきます。

このファイルの区切りにタイムロスが発生しますが、その間は記録されない空白時間が発生してしまいます。

特に短いのは、アサヒリサーチのドライブマンで0.05秒とほとんどタイムロスが発生しない仕組みになっています。

 

⑩画角

これはカメラの撮影可能範囲(角度)のことです。

大きいほど広範囲を記録できますが、使用上は水平100°~120°、垂直50°~60°程度あれば特に支障はないと思います。

 

⑪地デジ・GPSへのノイズ対策

ドライブレコーダーを取り付けると、地デジやGPSの受信感度が低下することがあります。電源周辺からのノイズが影響していると思われますが、製品側で対策されているものもあります。

また、設置時は電源コードを離すなどの措置も有効です。

 

⑫その他

フロントにカメラを設置するメリットを活かして、車線逸脱や追突などの警告機能や駐車時に衝撃を検知して自動で録画を開始する機種もあります。

 

証拠は必要

自身にも過去に事故経験がありますが、相手の嘘で困ったことがありました。その時「証拠」としてドライブレコーダーの必要性を強く感じました。

 

購入に際しては種類が多く悩みましたが、最終的にアサヒリサーチの「Driveman」を購入しました。

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価格と性能のバランスがよく、LED信号機対策もされています。それから警察や官公庁の車両にも採用されているということで信頼性の面も考慮して決めました。

関連記事:アサヒリサーチ「Driveman720α」シンプルなドライブレコーダー

 

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