無印良品の「くらわんか飯碗」
江戸時代に大阪の淀川で船客に飲食物を販売した小舟「くらわんか舟」で使用されていた食器です。
長崎県波佐見で生産され、現在も広く親しまれている庶民の器です。
「くらわんか」とは
「くらわんか」とは、江戸時代に京都と大阪を結ぶ淀川を通行する船の旅客に、食べ物を売る商売で使用された小舟「くらわんか舟」が語源です。
江戸時代、三十石船をはじめ淀川を通行する多くの船の旅客を相手にした商売がありました。
通称「くらわんか舟」、公文書には「茶船」と書かれますが、煮売船とも呼びます。十石前後(全長約5m)の小船に火床をそなえ、餅や酒、すし、ごぼう汁、煮しめなどを売っていました。関が原の戦いのとき、徳川軍の物資補給に協力したことから、徳川幕府より営業特権を与えられたといわれています。発祥は高槻の柱本とされ、現在、淀川堤防の上に発祥の地碑がたてられています。
柱本や枚方から漕ぎ寄せる茶船が、「○○くらわんか~」と、乱暴な売り言葉を用いて商売することで有名だったようです。乱暴な売り言葉が茶船という呼び名を押しのけて、ちまたに広がり、名物「くらわんか舟」と呼ばれたのでした。高槻市ホームページより
揺れる船上でも安定するように、高台が高く重量感があるのが特徴です。
ちょうど猪口を大きくしたようなデザイン。
電子レンジや食洗機にも対応しています。
柄は十草(とくさ)柄・市松柄・縞柄(写真の柄)の3種類があります。
無地良品ですが無地はありません。
直径は約13cmと大きめ。
深さもあるのでご飯が多めに盛れますし、お茶漬けなんかも食べやすいです。
小鉢や小どんぶりのような使い方もできます。
まとめ
日本古来から使用されてきた器には、派手さはありませんが何処と無く愛らしさや和みを感じるものがありますね。
普段の食事も雰囲気が変わり、美味しく感じます。