カーオーディオや電装品を自宅で動かせると、クルマに装着する前に動作確認ができたり、使わなくなったデッキを活用できたりと便利です。
直流と交流
カーオーディオを自宅で使うためには、交流を直流に変換する必要があります。
電気には、直流(DC)と交流(AC)があります。
一般的な家庭のコンセントは100Ⅴの交流ですが、クルマ(乗用車)は12Vの直流です。
つまり、カーオーディオを自宅で使うには、100Ⅴ・交流 → 12V・直流に変換する必要があります。
そこで、変換機であるACアダプターを使って、12Vをカーオーディオに供給すると動くようになります。
アンペア(A)は接続するカーオーディオや電装品に合わせますが、純正などの単純なデッキや小物電装品であれば3A~5A程度で十分です。
※出力の大きいデッキでは10A以上が安心です。また、トラックは専用品24Vなので12Vは使えません。
12V・ACアダプター
改造を伴うため以下は自己責任となります。
出力が12VのACアダプターを用意します。
今回は定番でもあるWii用ACアダプターを使いますが、割と流通量の多いACアダプターなので安価に入手可能です。
未使用に近いキレイな状態でした。
(製造はミネベアミツミ製なので高品質です。)
出力は3.7Aなので、約44Wまで使えます。
先端をカットします。
中心がプラスで外側がマイナス。
プラスはアクセサリーと常時電源に分岐。
マイナスはアース。
電線サイズ別許容電流値(ケーブルの太さは)は下記の通りで、ACアダプターの出力に合った電線を使います。
0.5sq:7A
0.75sq:10A
1.25sq:15A
2.0sq:20A
今回は3.7Aなので0.5sqを使います。
色識別しておくと分かりやすいです。
絶縁・保護をします。
更に加工部分全体を熱収縮チューブで保護して完成。
用途に応じて先端をワニ口クリップやギボシ端子加工にします。
カーオーディオ用として使うのであれば、ヒューズを取り付けおくと安心です。
ACアダプターで動作確認
余った純正リアカメラを動くようにするので、動作確認で使ってみます。
純正リアカメラは5V~6Vで動くので、12Vをそのまま繋ぐと壊れてしまいます。
そこで、USB給電ソケットを利用して12V→5Vに変換。
カメラとUSB給電ソケット間は、充電用のUSBケーブルを利用します。
ピンアサインを確認して映像と電源を繋げます。
動作確認で製作したACアダプターを接続してみます。
ACアダプター(12V) → USB給電ソケット(5V) → カメラ と電気が流れて映像が出ました。
関連記事:電装品の取り付け前動作確認
ディスプレイオーディオに接続できます。
カーオーディオは、常時電源(黄)・アクセサリー電源(赤)・アース(黒)を接続すれば電源が入ります。
スピーカーを接続すれば音出しもできます。
まとめ
改造品するため自己責任となりますが、電装品が部屋で使えるのは結構便利です。
使用するACアダプターは機器の電圧に合ったもの、PSEマーク(電気用品安全法)付きを選ぶのが安心です。