ダッシュボードに両面テープで固定した物を取り外した際に表面が傷んでしまいました。
そこで、目立たなくするための補修(塗装)をしました。
インパネを塗装するには
ポータブルナビやスマートフォンホルダーの多くは両面テープでインパネ(ダッシュボードに)固定するのが一般的です。
しかし、簡単な反面、剥がした時に粘着剤でダッシュボードの表面を傷めてしまうことがあります。
特に固定期間が長期であれば、日焼けや表面荒れなど確実に何らかの傷みが発生します。
実際にモニターを固定していた部分ですが、両面テープ部分が傷んでしまっています。
短期間でしたが両面テープとの相性が悪かったのか、拭いてもダメでした。
DIYでの補修方法としては、インパネを取り外さずにマスキングで養生して塗装する方法と、インパネを取り外して単体塗装する方法があります。
養生(マスキング)塗装:
インパネを外さずにマスキングで内装を養生して塗装します。
インパネの着脱が不要なので難易度はそれほど高くないのがメリットですが、フロントガラスや内装に塗料が付着しないためのマスキング作業が重要となります。
使用する塗料にもよりますが、塗装後の換気で1~2日間ガラスを開けておく必要があります。
部分塗装する場合は、パーツのつなぎ目を利用すると色調の差を目立たなくすることはできますが、内装色によっては色が合わないこともあります。
取り外し塗装:
インパネを外しての塗装です。
着脱はかなり大変ですがマスキングが不要になるのと、単体作業ができるのがメリットです。

着脱は高難度ですが、マニュアルがあると楽です
塗料:
塗装は「染めQ」を使用するのがおすすめです。
ナノ単位の粒子が素材の表面に密着し、まるで染めたかのような仕上がりに。その密着力は、引っ張っても、ねじっても、割れたり剥がれたりすることはありません。
染めQ HPより
実際に使用してみると、インパネ表面のシボが染まった感じになります。
速乾性で臭いも少なく作業性が良いのもDIY向きで助かります。
表面の汚れをクリーナーで十分に拭いた後にスプレーするだけですが、下地が荒れている場合は表面を耐水ペーパーで軽く整えておきます。
インパネ塗装では3~4本程度使用します。

専用クリーナー
染めQを使用しない場合は「ミッチャクロン」を下地に吹いから塗装します。
ミッチャクロンを使用すると塗料が乗りにくい素材でも塗装できるようになり、塗装後の剥がれも防いでくれます。
実際に塗装してみる
インパネを取り外して全体を塗装しました。
最初に下地処理としてクリーナーで表面の油分や汚れを念入りに落とします。
今回はミッチャクロンを使用して、カーペイントで塗装します。
最初にミッチャクロン → 染めQを吹いてみましたが、塗装後の表面光沢が均一になりませんでした。
シボ部分が荒れてしまっているため、塗装後の光の反射が均一でないことが原因のようです。
そこで#1000の耐水ペーパーで表面を軽く研磨し、ミッチャクロン → プラサフ(サーフェーサー)を塗布。
プラサフ乾燥後に再度、表面を軽く研磨しました。
プラサフはシボが消えないように薄く塗ります。
これによりシボの荒れが整えられ、塗装後の光沢が均一となりました。
〇の部分が今回補修した部分ですが、全体を塗装を塗装しましたので色調の差はやキズはほとんど気にならなくなりました。
まとめ
日焼けやキズの度合いが軽度であれば、DIYでもある程度までキレイに仕上げることができます。
DIYでの塗料は扱い易い「染めQ」がベストですが、クルマ用ペイントでも塗装は可能です。(剥がれ耐性は弱いですが)
インパネは傷めると何かと面倒なので、エアコンルーバーやダミースイッチなど交換の容易な小パーツへの固定にすると、復旧の時間や費用も少なくて済みます。