コレクションから、ダイハツ・アプローズのカタログ(1989年発行)をご紹介します。
※記載内容は本カタログが基になっています。
1989年に「シャルマン」に代わるダイハツ上級セダンとして「アプローズ」が発売されました。
シャルマンはトヨタ・カローラをベースとしていましたが、アプローズはダイハツの独自開発車となります。
発売当初にリコールや設計ミスによる事故が起きてしまう不運がありましたが、その後はマイナーチェンジを重ねていき2000年まで細々と生産されました。
エクステリア
バブル期ながら華やかさを抑えた地味なデザインですが、全体的にはヨーロッパ車のような雰囲気があります。
一見は普通のセダンですが「スーパーリッド」と名付けられた、リヤウインドウから開口するトランクを備えるのがアプローズ最大の特徴。
セダン以上ステーションワゴン未満のラゲッジスペースですが、最大荷室ではリヤシート座面を跳ね上げるため、フラットで見た目以上の積載量が確保できます。
ヘッドライトと同様に小型のコンビランプが配置されたリヤデザイン。
インテリア
エクステリア同様に全体にはシンプルな造形ですが、中央から助手席側に設置されたトレイ形状がアクセントになっています。
内装色の設定はグレーのみ。
装備は当時の一般的なものですが、エアコンがオプション扱いでした。
メカニズム
排気量は1600㏄のみですが、EFI(電子制御式燃料噴射装置)と電子制御キャブレターの2タイプを設定。
ワイパースイッチにオートクルーズのスイッチも内蔵されているのが珍しいです。
足回りは4輪独立懸架方式で、上位には日本初となる周波数感応式ショックアブソーバーを採用しています。
さらに、スポーティモデルには4輪ディスクブレーキやABSも設定されるなど、足回りには拘りがありました。
ラインナップ
最上位モデルでスポーティタイプの「16Ri」と下位モデルの「X」
最廉価の「16L」とフルタイム4WDの「16Zi」
メーカーオプションには2トーン仕様やサンルーフを設定。
主要装備・諸元一覧