コレクションから、三菱・ランサー(CB系)のカタログ(1995年発行・後期モデル)をご紹介します。
※記載内容は本カタログが基になっています。
4代目ランサーは1991年10月に発売。
プラットフォームはミラージュと共有化されつつも、プレーンなデザインの落ち着いた5ナンバーセダンに仕上がっています。
ランサーと言えばエボリューションモデル。
1993年よりWRCに投入された「エボリューション」は、このモデルでⅠ~Ⅲまで開発・生産されました。
上級モデルの1500㏄「MXサルーン」
スポーツモデル「GSR」
1800㏄ターボにリアスポイラー・レカロ社製シート・モモ社製ステアリング等を装備。
標準モデルの1500㏄「MXサルーンS」
インテリア
メーターフードから緩やかにラインが続くシンプルなインパネ。
質感は5ナンバーセダンクラスでは標準的な印象です。
メカニズム
エンジンは世界最小の1600㏄・V6エンジンをはじめ9タイプのエンジンを設定。
1モデルでここまで幅広くエンジンバリエーションがあるのも非常に珍しいです。
当時の標準的なメカニズムを搭載。
エアバッグ・ABSはオプション設定。
ラインナップ
エンジンバリエーションが多い分、ラインナップも多岐にわたります。
1600cc・V6エンジン搭載の最上級グレード「ロイヤル」
V6エンジン・高級シート表皮・充実装備から、小型高級車を目指した感じです。
ロイヤルの下位グレード「MXサルーン」
ランサーの主力として、V6・直4・ディーゼル × 2WD・4WDの豊富な組み合わせが選べましした。
MXサルーンの廉価モデル「MXサルーンS」
廉価モデルながらV6エンジンも設定されていました。
更に、MXサルーンの廉価モデルが「MX」
無塗装ドアミラー・ドアンハンドルやホイールキャップレスなど、見た目でも分かる差別化がされています。
MVVサルーンはリーンバーンエンジンを搭載したモデルでMXサルーンに近い装備です。
1600㏄・MIVEC(マイベック)エンジンを搭載した、NAエンジン搭載のスポーツモデル「MR」
1800㏄ターボエンジンを搭載したスポーツモデル「GSR」と「RS」は、エボリューションのベースにもなっています。
GSRは快適装備仕様ですが、RSは競技ベースとして軽量化のための快適装備レスに加えて、交換前提のシートやホイールが装着されたスパルタン仕様です。
主要装備一覧
よく見ると、カタログには説明が一切無いグレード「T」が存在しています。
受注生産車扱いで当時の車両本体価格は86万円でした。
低価格ではありますが快適装備は一切装備されず、トランスミッションも4MT/3ATにグレードダウンしています。
どのような需要に対するものかは不明ですが、モデル末期まで設定されていたようです。
主要諸元表
カラーバリエーション一覧