当ブログでの検索やアクセスが多い記事の一つにトミカ関連があります。
手頃な価格のトミカは遊んだり集めたりする以外にも、改造しやすいのも魅力の一つ。
そこで、私が実際にやっている改造方法をご紹介します。
手軽な筆塗り塗装
手軽な改造として、細部塗装するディティールアップがあります。
今回はステップワゴンを改造してみます。
モデルとなっているのはステップワゴンのノーマルタイプ。
1/65スケールと小さいながらも、ポイントを押さえた造形でデザインが実車に近いのもトミカの特徴です。
このステップワゴンはヘッドライトにクリアパーツを使用しています。
特徴の「わくわくテールゲート」はリアルに再現されています。(さすがに横開きはしませんが)
状態は塗装が表面のみだったり、バンパー左右の反射板が無かったりと、ディティールアップが必要です。
高めな車高を低重心化することで全体が引き締まります。
こうした部分を中心に改造してみます。
分解する
最初にボディとシャシーを固定している前後のリベットを取り外して分解をします。
リベットとは2つの部品組み合わせる際、棒状の先端を潰すことでお互いを固定する構造のことです。
リベットの先端を3~3.2mmのドリルで削るとボディとシャシーが分離します。
(ピンバイスでも可能ですが電動のほうが楽です)
トミカの基本構造は、シャシー・内装・ガラス・ボディの4パーツ。
ヘッドライトのクリアパーツは内側の固定部分を削り取れば取り外せます。
通常のカッターで取るのは難しいので、先端の細いデザインナイフを使います。
塗装(筆塗り)する
分解が終わったら各パーツの塗装をしますが、道具の説明を少し。
塗料
塗料はプラモデル用の塗料を使用しますが、主なものはラッカー系、水性・アクリル系、エナメル系とあります。
一般的にはラッカー系塗料が塗膜が乾燥も早く塗膜も強いのですが…シンナー臭が非常に強く、とにかく臭います。
十分な換気が難しかったり、シンナーが強いものに抵抗がある場合は、水性・アクリル系塗料がおすすめです。
私が使用しているのは水性・アクリル系塗料でタミヤとGCIクレオスから発売されています。
ラッカー系に比べると非常に臭いが少ないのが特徴で、家族が同じ部屋に居ても使えるほどシンナー臭がしません。
また、水性・アクリル系なら乾燥前であれば水洗いができるのも特徴です。
ラッカー系に比べると乾燥間がやや長く、塗膜の強さも若干劣るようですが、それ以上に手軽に使えるのが非常に便利です。
他には塗料皿やビンの底に溜まった塗料を撹拌したり色を混ぜる調色スティックが必須です。
筆
これが無いと塗れませんが、トミカを塗る程度なら小の面相筆と平筆があれば事足ります。
専用溶剤
使う塗料に合わせた溶剤を準備します。
うすめ液は塗料の希釈に、ツールクリーナーは筆や塗料皿の洗浄に使用します。
マスキングテープ
塗り分けや直線をきれいに塗るためには必須。
プラモデル用の細いマスキングテープが便利です。
その他
何れも100円ショップで購入。
綿棒は塗料の拭き取りなどで使用しますが、先端の細いメイクアップ用が使いやすいです。
スポイトは溶剤の調合などに。
カッティングマットは直ぐに傷むため安いもので十分です。
塗装
最初に中性洗剤で洗って汚れを落としておきます。
塗料を塗料皿に移し、薄め液を使って濃度を調整したら塗っていきます。
ルーフモールなど長い直線を塗る際はマスキングテープを使うときれいに仕上がります。
細部塗装にはカッティングマットで細く切って使い分けます。
もし失敗してしまっても、薄め液を綿棒に染み込ませて拭き取ると簡単に修正できます。
内装はブラックの樹脂なので、塗装する場合は下地処理(サーフェーサーなど)をすると発色が良くなり塗りやすくなります。
車高調整
標準状態だと車高が高いですが、重心を下げることで重厚感がでます。
トミカのほとんどは板バネ構造になっているので、シャシーと車軸の間にプラ板を挟んで調整します。
このプラ板を挟む枚数によって車高調整が可能です。
板バネ構造になっていない場合は、車軸の部分を削ることで調整することができます。
一通りの作業が終わったら、グルーガンや瞬間接着剤を使ってヘッドライトやシャシーをボディに固定します。
完成
塗り終えたので、塗装前後で比較をしてみます。
フロント
ヘッドライトにクリアパーツを使っていますが車体の色が透けてしまっているので取付部分をシルバーに塗っています。
左右のバンパーダクトにあるメッキ装飾も追加。
フロントガラスのモール、ルーフモールをブラックで塗装。
リア
かなり大雑把でしたので細部塗装し、バンパーの反射板を追加しました。
サイド
低重心化することで「玩具感」が薄くなります。
内装はインパネとシートを塗装してみました。
透けて見えるので、このくらい塗っておくと良いです。
トミカも細部に手を加えるとより実車に近くなりますので飾っておくにも栄えます。
プラモデル経験者なら同じ作業なので難しくはないと思います。
初心者でもトミカ本体の塗膜は丈夫なので修正も容易で塗りやすいです。
また、トミカ自体の価格が安いので、万が一失敗しても損失が小さい(費用・精神面ともに)こともあり、チャレンジしやすいのではないでしょうか。
②ではベースモデルを使い他グレードなどを改造をする方法をご紹介します。