【DIYの基本】カーカメラ取り付けの基礎知識

カーDIYの基本

バック時の視界をサポートしてくれるリアカメラ。

現在では一般的な装備となり、市販カメラも価格重視のシンプルモデルから多機能モデルと充実しています。

こうしたカメラを組み合わせれば、クルマの死角を低減することができます。

カーカメラの基礎知識

【配線】

汎用カメラは基本となる 映像・電源(+)・アース(-)に加えて、カメラ毎の独自機能となるガイドライン表示有無、正像/鏡像があります。

クルマの基本配線は下記の通りで、電源はバックに連動する電源(バックランプやリバース信号)に接続し、アースはボディの金属部などに固定します。

画像:datasystem.co.jp

ガイドライン表示機能

バック時の目安となる線で、カメラ側に表示機能を内蔵しているものもあります。

この場合は表示のみとなり、車幅に合わせた微調整はできません。

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接続先(ナビやディスプレイオーディオ)にガイドラインの表示・調整機能があれば、カメラ側での機能は不要です。

正像/鏡像表示

カメラの画像をそのまま映すか、鏡のように反転させるかの機能です。

カメラの設置場所によって切り替えます。

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【カメラの仕様】

カタログを見ると、このようにカメラの仕様が記載されています。

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有効画素数

有効画素数は数字が高くなるほど高画質となります。(市販のカメラは30~40万画素が平均)

実際には画素数に加えて、夜間の見易さもなども考慮する必要があります。

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水平画角/垂直画角

カメラの映せる範囲を水平方向・垂直方向に表したもので、この角度が大きいほど広範囲を映すことができます。

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水平角度180°の広範囲を映すカメラは魚眼レンズとなります。

左側が通常、右側が魚眼レンズ

水平画角が180°の場合はこのように真横まで映すことができますが、両端の画像が歪んでしまい距離感が掴みにくくなります。

主に、見通しの悪い場所で左右を確認するフロントカメラ用途に向いています。

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水平画角が120°前後になると、より自然な表示と距離感になるのでリアカメラ用途に適しています。

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カメラの設置

カメラの取り付けは、主に下記の手順となります。

①カメラの設置

②車内配線

③電源接続

④モニターとの接続

⑤微調整(カメラの向きやガイドライン調整)

①カメラは設置後に角度の調整ができるようにしておきます。

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②車内に配線を引き込みます。

バックドアのジャバラを通すと配線が露出しません。

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コードは天井や内張りに沿って隠していきます。

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③カメラの電源を接続します。

バックランプやリバース端子に接続すると、バック時のみカメラを起動することができます。

アクセサリー電源に接続すると、常時カメラを起動することもできます。

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④モニターの映像入力とカメラの映像出力を接続します。

フロントの場合もリアと同様の配線ですが、カメラの固定はステーを使用してナンバープレートやフロントグリルなどに設置します。

ナンバープレート固定

フロントグリル内設置

クルマによってはカメラの位置が合わなかったり、取付スペースが無い事もあります。

そのような時は、ビートソニックの「カメレオン」シリーズや「窓越しバックカメラ」を使えば取り付けることができます。

「カメレオン」シリーズはナンバープレートのボルト穴を利用してカメラを固定します。

ナンバープレートと同色なので目立ちません。

画像:beatsonic.co.jp

「窓越しバックカメラ」は室内にカメラを固定するため、車外からの配線の引き込みが不要になります。

画像:beatsonic.co.jp

カメラ画像をモニターに表示

カメラの画像はナビゲーションのカメラ入力や外部モニターを使用して表示します。

ナビ・ディスプレイオーディオ表示

外部モニター表示

ミラーモニター表示

カメラの中には単純に映すだけでなく、データシステムのマルチビューカメラ(MVC811)のように、複数画像を合成して表示することもできます。

これらはカメラ側の機能となるので、モニターを選ばずに合成画像ができます。

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複数のカメラを制御する場合は、スプリッターやスイッチャーなどを使用します。

ウインカー連動機能付きとサイドカメラを組み合わせれば、右左折時のみサイドカメラ画像を表示する…といった使い方もできます。

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まとめ

カーカメラは価格重視のシンプルタイプ・多機能タイプ・ナンバープレート設置タイプなど多種多様なものがあります。

DIYでの難易度は設置する場所やカメラタイプに寄ります。

ボディ形状に合わせてカメラ組み合わせることで、死角を大幅に低減させることができます。

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