【DIYの基本】電源の取り方いろいろ

電装品の取り付けでは必須の電源配線。

クルマの場合は電源の取り方が複数あるのでまとめてみました。

電源の接続先

電装品はクルマが動いている間に作動するものがほとんどですが、停止時に電気を必要とする場合もあります。

たとえば、ナビやオーディオはクルマが動いている間に使用しますが、設定のバックアップは停止中も保持するため電気が必要です。

また、カーセキュリティやドライブレコーダーの駐車監視は停止中も電気が必要となります。

このようにクルマの状態に応じて適切に電気を供給するため、取付説明書の配線図には各コードの接続先が明記されています。

取付説明書の配線図

常時電源(黄色コード)

エンジンOFFの状態でも通電となる電源(黄色のコード)

電装品のバックアップやセキュリティ用に接続します。

ACC(アクセサリー)電源

キーを1段階回した状態(プッシュ式は1回押した状態)で通電となるもの(赤色コード)

イルミ(イルミネーション)電源

スモールライトONで通電となるもの(橙色コード)

配線コードには接続ミスを防止するた色が統一されていますので、配線時は接続先を間違えないように取扱説明書の配線図を確認するとこが大切です。

車両側の常時電源に電装品のACC電源を接続してしまうと、停止時も常に電装品が作動してしまいバッテリー上がりを引き起こしてしまいます。

配線コードの種類

取り付けでは配線コードの追加や加工が必要になる場合があります。

配線コードは必ず自動車用電線を使用しますが、電装品の消費電力に応じた配線コードを選ぶことが重要です。

配線コードの太さ(スケア)

配線コードで確認するのは太さです。

太さは「sq:スケア」で表記されますが、これは電線の導体断面積のことで面積(平方ミリメートル)を表す意味のスクエア(square)に由来しています。

自動車用配線コードでは、主に太さ0.5~2.0sqが使用され、太くなる(sq値が大きくなる)に従って電流容量が大きくなります。

左から0.5sq、1.25sq、2.0sq

配線コードの太さで流せる電流は下記の通りです。

0.5sq…約7A(12Vで消費電力84W以下)

0.75sq…約10A(12Vで消費電力120W以下)

1.25sq…約15A(12Vで消費電力180W以下)

2.0sq…約20A(12Vで消費電力240W以下)

配線コードは実際の配線部位や周辺温度などで許容電流値が低下するため、接続品の消費電力に対して余裕を持った太さを選ぶのが望ましいです。

電源の取り方

主な電源の取り方です。

アクセサリーソケットから

アクセサリーソケットは最低1個装備されていますので、そこに差し込めば加工不要で簡単に電源を取ることができます。

ソケットが不足する場合は分配器を使用します。

メリット

・差し込むだけの簡単接続

・ソケットの増設が容易

・概ね10A(120W)までの電装品が接続できる

注意点

・エンジン始動時のみ通電する

・ソケットやコードが露出してしまうので見栄えが良くない

・差込みが不完全だと接触不良となり通電しない(インジゲータが無いと気付かないことも)

アクセサリーソケットは一時的使用に適した電源なので、ドライブレコーダーなどを接続する場合は、外れないように確実に固定させるか別の方法で配線することが望ましいです。

純正配線から分岐

オーディオ用カプラには常時電源・アクセサリ電源・イルミ電源がありますので、そこから分岐させて電装品を接続します。

オーディオ専用カプラ

メリット

・常時電源、アクセサリ電源、イルミ電源が揃う

注意点

・配線時はオーディオ・ナビ本体を取り外す必要があり大変

・専用ハーネスが必要となる

・オーディオ用なので消費電力の大きい電装品の取り付けはできない

ヒューズボックスから分岐

ヒューズに流れている電気を分岐させて電源を取る方法です。

ヒューズボックスは運転席足元など比較的アクセスしやすい場所にあるので、取り付けが容易であることや小型の電装品に十分な電源が確保できます。

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ヒューズ電源を取り付ける部分はアクセサリーソケット用を使用し、原則としてクルマの重要機能に関わるヒューズには接続しません。

取扱説明書にヒューズボックスの詳細が記載されています。(40番・20Aがアクセサリーソケットのヒューズ)

ステアリングコラム下に各ヒューズの位置が表示されています。

アクセルペダルの上にヒューズボックスがありました。

右から3番目が40番のヒューズで、ここにヒューズ電源を取り付けます。

取り付けの前に、検電テスターで極性を確認します。

エンジンを停止した状態でヒューズを抜きます。(専用のヒューズクリップを使用すると傷つけずに抜けます)

スタートスイッチ(イグニッション)でアクセサリーモードにします。

この状態で左右の端子を検電テスターで触れると、通電している方が光るため電源側が確認できます。

電源側は左側

この電源側にヒューズ電源のケーブル側を差し込みます。

写真は20Aのヒューズ電源ですが、中間に10Aのヒューズがあるので、このヒューズ電源から取れるのは120W(12V×10A)までとなります。

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また、アクセサリーソケット用にヒューズ電源を使用する場合は、アクセサリーソケットで使用する機器とヒューズ電源に接続した機器の消費電力に注意が必要です。

メリット

・比較的アクセスしやすい位置にあるので取り付けが容易

・ドラレコやETC、モニターなど小型の電装品取り付けに適している

注意点

・取り付けるヒューズの位置を十分に確認する

・テスターで配線コード側を確認する

バッテリーから直接

「バッ直」と言われるもので、社外ホーンやオーディオアンプ・サブウーファーなど消費電力が大きいものを直接バッテリーに接続する方法です。

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配線コードは接続する機器に合わせた太さ(sq)のものを使用しますが、専用品やバッ直用に配線加工されたものを使用するのが安全です。

バッ直は常時通電となりますが、リレーを使用すればACC時だけ電流を流す…といった応用も可能になります。

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ホーン用ハーネス

メリット

・大容量の電源が取れる

注意点

・配線を車内に引き込む場合は作業に手間が掛かる

・専用の配線コードを使用すると安全

オプションカプラー

メーカー毎に仕様は異なりますが、オプションパーツを取り付ける際に電源を取り出せる専用のコネクタに接続する方法です。

オプションカプラー

指定の場所に専用ハーネスを装着すると、電源やバック信号などを取り出すことができます。

メリット

・カプラーを差し込むだけで電源や信号が取れる(通電でヒューズを差す場合がある)

・ハーネスは既製品を購入できる

注意点

・メーカーや車種毎に設定が異なるので事前の確認が必要

まとめ

クルマからの電源取り出し方法は色々な方法がありますが、取り付ける電装品の種類や消費電力を考慮して選択する必要があります。

接続を間違えてしまうと、バッテリー上がりや車両火災の原因となりますので、取付説明書を良く読んで作業することが大切です。

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