音が良いと言われている段ボール製のスピーカー。
そこで、ダイソーのスピーカー改造③として、段ボールスピーカーを作成します。
段ボールスピーカーの製作
エンクロージャーに使う段ボールですが、素の状態では見た目の質感が良くありません。
そこで、セリアの「ウッドスタイルボックス」という、木目模様がプリントされた物を流用します。
表面に明るめの木目模様がプリントされているので、そのまま加工すれば表面を仕上げる手間が省けます。
素の段ボールにリメイクシートを貼っても良さそうです。
バスレフポートはリメイクシートが巻かれている”芯棒”を使います。
芯棒の直径は20mmなので、今回のスピーカーにちょうど良いサイズ。
インシュレーターにはクッションゴムを使い、3点支持にします。
段ボールスピーカーの組み立て
裏側に展開図を書きます。
元が組み立てて使用する段ボールボックスなので、既にある折れ目や切込みや穴を避けるように書きます。
定規などで押し込み、予め深い折れ目を入れておきます。
表面はこんな感じです。
リメイクシートの芯棒を使ったバスレフポート。
前もって製作した試作品を使って、長さを変えながら試聴を繰り返しました。(最終的に50mmで決定)
スピーカーとパスレフポートの間に仕切りを入れて低音域を強化。
エンクロージャーの制振には、自作の制振シートを貼りました。
スピーカー裏に吸音材(フェルト)を詰め込み裏側を接着。
段ボールスピーカーの完成・音出し
Fostexのデジタルアンプ・AP20dに接続。
手のひらサイズの小型段ボールスピーカーの完成です。
木目調の質感が中々良いです。
デスクトップ用として傾斜角度を付けたかったので、デザインはBOSE「M2」、ヤマハ「NX-B55」をイメージしてみました。
正面
側面
3点支持のインシュレーターは、筐体の安定性確保の他にスピーカー全体から振動する振動を抑えてくれる音質的なメリットもあります。
まとめ
エンクロージャーが紙なので実用性は?と思っていましたが杞憂でした。
こもった感じは無く、響き方は先に制作したプラスチック筐体とは明らかに異なります。
音色は全体的に柔らかい印象ですが、中高音域の明瞭感がハッキリしており、小型ながら低音も十分に出ています。
工作気分で作ってみましたが、想像以上に良いスピーカーに仕上がりました。
動画にしてみました。
【追記】
ダイソーのミルクペイントで塗装してブラックタイプにしました。
バックロードホーンタイプも試作。
低音域が豊かになり好印象でしたので追加製作しました。