ディスプレイ下に設置ができるバータイプのスピーカーは、机上の省スペース化に役立ちます。
アイネックス「ASP-SB03」は手頃な価格ながら、スタイリッシュで音質も良好なPCスピーカーです。
ロングタイプのサウンドバー「ASP-SB03」
バータイプのPCスピーカーは意外と種類が少ないのですが、アイネックスからはASP-SB02・ASP-SB03・ASP-SB04の3タイプが販売されています。(2020年10月時点)
電源はUSBバスパワーで入力は音声とマイクの2系統を装備。
本体寸法は、幅600×奥行き58×高さ55mm。
ボリュームは電源のON・OFFも兼用。
パネルはガンメタリックにゴールドが少し入ったような色調です。
通電時はボリューム周囲のLEDが光ります(ホワイト)
スピーカーグリルはパンチングメタル素材。
背面はグロス仕上げ。
スピーカースタンドはウレタン素材のものが本体に貼り付けてあります。
ディスプレイスタンドとの干渉防止用として、高さを上げられる追加パッドも付属。
Windowsのサウンド設定・USB-DACで聞く
特徴としては再生周波数帯域の低音域が70Hzと、ロングサイズを活かしたものとなっています。
・実用最大出力: 6W (3W+3W)
・再生周波数帯域: 70~20000Hz
・スピーカー: 40mm径 フルレンジ×2(インピーダンス:4Ω)
普通にPCへ接続して聞いてみると、悪くはないのですが随分と薄っぺらな音。
想像していたよりも低音域が出ていません。
一応調べてみました。
両端のカバーを外してフロントパネルを横にスライドさせると、中央にバスレフポートが備わっていることが確認できます。
40mmのフルレンジスピーカーを搭載。
バスレフポートが十分に機能していないと思い、サウンド調整(2パターン)を試しました。
①Windowsのサウンド設定でイコライザーを調整
設定 → サウンド → デバイスのプロパティを開きます。
追加デバイスのプロパティを開きます。
スピーカーのプロパティから拡張を選択。
イコライザー・ラウドネスで調整をします。
②USB-DAC(FOSTEX PC100USB)との接続
PC100USBはRCA接続になるので、3.5mmステレオミニプラグとの接続ケーブルを使います。
マイク端子は使わないので熱収縮チューブで保護。
同じように、設定 → サウンド → デバイスのプロパティを開きます。
追加デバイスのプロパティを選択。
スピーカーのプロパティから、「Enhancements」を選択してサウンドを調整をします。
内蔵イコライザー・USB-DACとも調整後は格段に良くなりました。
(おすすめはUSB-DAC接続でのバスブーストとラウドネス:低)
イコライザーがフラットの状態だと低音域は不足気味となってしまいますが、適度にバスブーストやラウドネスをかけると低音もバランス良く出るようになります。
サウンドバーの設置
設置パターンを試してみました。
ディスプレイ(22インチ)の手前に置いた状態。
キーボードを使うので、机の奥行きは600mmくらい必要です。
モニター台(幅590mm)に置いた状態。
幅600mm程のモニター台ならバランスがちょうど良いです。
使っているモニターでは追加パッドを使っても高さが足りないので、モニタースタンドの上に直接置きました。
Nittoのエプトシーラーを貼って安定させます。
標準のスペーサーを幅に合わせて貼り直し。
ディスプレイ下の空間に置いた状態。
省スペースで設置できるため、奥行き500mmの机でも十分なタイピングスペースが確保できます。
まとめ
数少ないPCスピーカーのサウンドバーとしてはコスパが良いです。
PCにそのまま接続するだけでは不十分で、適切にサウンド調整をしてあげると真価を発揮します。
また、USBバスパワーのPCスピーカーによくある無音時ノイズも発生しません。
良い点
・サウンド調整するとバランスの良い音が出る
・ディスプレイ下のスペースが有効活用できる
・USBバスパワーなのでPC連動できる
注意したい点
・付属のウレタンスポンジではモニタースタンドを跨げない場合もある
・サウンド調整は必須
音質・デザインのバランスの取れたスタイリッシュなPCスピーカーは中~小型テレビにも合うと思います。