コレクションから、ホンダ・インスパイア(CC2/3型)のカタログ(1992年発行)をご紹介します。
※記載内容は本カタログが基になっています。
1989年にアコード/アスコットの上位モデルとして発売された「アコード・インスパイア」
直列5気筒エンジンを縦置きして、パワープラント重心を前輪車軸後方に配置した「FFミッドシップ・レイアウト」を採用した独創的なクルマです。
4ドアハードトップ流行の中、アコード・インスパイアは大ヒット。
1992年には全長を140mm、全幅を80mmに拡大した3ナンバーワイドボディを追加。
車名は「インスパイア」とされ、5ナンバーの「アコード・インスパイア」と3ナンバーの「インスパイア」が併売されました。
※カタログにあるバーコードはレーザーディスクカタログ用で、商談時にレーザーディスクの動画で説明をしていました。
エクステリア
サッシュレス・ボディとロング・ホイールベースによるワイド&ローが特徴的なデザイン。
ワイドボディ仕様のインスパイアは大きく張り出したオーバーフェンダーが特徴で、ローフォルム感をさらに強調しています。
インテリア
水平基調のインテリアは質感が高く、内装カラーはグレーとブラウンが選べました。
天童木工製の本木目パネルを採用し、材質もミルトル(北米原産)、ゼブラ(西アフリカ)を使い分ける拘りも。
キーレスエントリーは珍しい充電式タイプで、エンジンを始動すると充電がされました。
メカニズム
インスパイアの特徴は直列5気筒エンジンの縦置きレイアウト。
アコードよりも上級感が必要であることから、4気筒エンジンよりもトルク感を増やしつつ、6気筒エンジンよりもコンパクトな5気筒エンジンが採用されました。
また、普通は横置きとなるエンジンレイアウトを縦置きにすることで、FF車としては理想の前後重量配分60:40を実現しています。
足回りは当時のホンダ車に多く採用された4輪ダブルウィッシュボーン式。
当時、運転席のみの設定が多かった中インスパイアではデュアルエアバッグを設定。
ホンダの安全装備設定は他社よりも進んでいました。
ラインナップ
最上級モデル「25 EXCLUSIVE:エクスクルーシヴ」
デュアルエアバッグ・TCS+ABS・サンルーフ・本革パワーシート・ハイグレードオーディオの全部入り仕様。
運転席エアバッグ・TCS+ABSを標準装備しながら、「25 EXCLUSIVE」よりも価格を抑えた上級モデル「25 Xi」
「25 EXCLUSIVE」と同じサウンドシステムを装備したミドルモデル「25 Gi」
2500㏄のベースモデル「25 Gi」
2000ccエンジン搭載は「20 Gi」のみ。
主要装備・諸元一覧